ずっと前に、それまで使っていたヘッドホンの片耳が音が出なくってしまい、家でヘッドホンを使う時はDAP用のイヤホンを流用していたのだが、細いコードがからまりやすいしとにかく不便なので、いいかげんに1台普通のヘッドホンを買おうと思う。
めったに買い替えなどしない物だし、せっかくだから1流メーカーのそれなりに良い品質のを買うつもりだったが、その前にワンクッション置いて安物買いしてみることにした。
例によって知る人ぞ知るサウンドハウスのCLASSIC PRO CPH7000である。購入者のレビューを見てみても良悪が極端に分かれる商品だ。
届いてすぐに試聴してみると、たしかに評判通り中高音ばかりが目立って低音がまったく前に出て来ない。が、音の分解能は結構高めで、一つ一つの楽器が濁らずにドライで鮮明に聞きとれる。造りも予想よりは案外しっかりしているし、これで3,980円なら十分納得出来るかも。
数10〜100時間エージング(慣らし)をすると音質が改善されるというので、さっそく店と家で音源を鳴らしっぱなしにする。はたして結果はどうなることか?
(11/29追記)
数日間のエージングで音の鳴り方はとてもスムーズになった。しかしながら、中音域が目立って低音の出が非常に弱いという周波数特性は変わらず。ミッドカットやベースブーストなどの味付けを加えていないということだろうが、完全にフラットな特性かどうかはイマイチわからない。
ただ解像度はこの辺の価格帯の中ではありえないくらい群を抜いて高いのだから、実用的にはEQで補正すればとりあえず自分的には支障は感じない。ヘッドホンだけで最終ミックスやマスタリングまでする人もいないと思うし。
イヤパッドが外れやすいのだけは閉口。