16/09/12(Mon) [長年日記]
▼ 上武 いなか道ツーリング
早めの就寝で目覚め快調。雨は夜まで降らないみたいだから、この機を逃さず走りに出てしまおう。今日は群馬県、上武の渓谷沿いのとある県道走破をメインテーマとした。
高坂SAから 西の方はちょっと不安な空模様
7時過ぎ出発、今回の旅の起点は藤岡市にある鮎川湖。本庄児玉ICが一番近く、あるいは花園ICからR140〜長瀞〜鬼石と辿るルートも考えられるが、時間はたっぷりあるので嵐山小川ICで下りてトコトコ田舎道を走っていくことにした。
もう彼岸花が咲き始めている
さっそく寄り道。r11から舘川ダムに向かう枝道沿いにある二十二夜塔、その周りがシュウカイドウの群生地になっている。
特に宣伝はされていないが、静かな里村にひっそりと咲く色鮮やかなピンクの花々は一見の価値ありよ♪
r11に戻ると東秩父の直売所の蕎麦屋がもう開いている!渡りに船と朝食の手打ちうどんを腹に詰めこんだ。初めてここで揚げたての美味しいかき揚げを食べられたw
r294から寄居に出たが、国道に出るところでルートミスをして風布に向かってしまう。引き返すのもなんとなく悔しいのでそのまま峠道を経て波久礼に戻った。
日本(やまと)の里という新しめの観光施設があったけれど、こんな地味スポでやっていけるのだろうか。…と思ったらこの辺はみかん狩りの季節はたいへん賑わうらしい。ちなみにこの地域では名水百選の日本水をアピールしているけど、名水というのは「美味しい飲料水」ということではなくて、あくまで「保全状態の良好な水場」という意味だから間違えないようにね(オレは最近知ったよ)!
鬼石からは初めて走る片田舎の県道。知らない風景に久々新鮮な気分を味わう。鮎川湖に到着。
ゴルフ場に囲まれたでっかい釣り堀みたいなところ。でも堤体から見る下流側の街並みの見晴らしがとてもいい感じ。素朴で開放感があって、近所だったらちょくちょく通ってるだろうな。
ダム下を通ってr175に出る。金井の市街地を抜けるといよいよ山間部に入っていく。鮎川を左手に従えながらの風景は時々神流っぽかったり小鹿野っぽかったり丹波山っぽかったりと、どことなく馴染み深い雰囲気。
とあるカーブを曲がると小規模ながらも見事な岩場が現れた。思わずバイクを停めてデジカメをパチパチとやる。
そこから少し先に観光客向けのレストスペースがあって、蛇喰渓谷という場所とわかった。へびくい、ではなくじゃばみ、と読む。駐車場の前はいたって普通の河川で、先ほどの見ごたえある岩場へはここから少し歩くことになる。
休憩する赤トンボ
静かで走りやすい県道をさらに進んでいくと、標識はいつの間にかr71に変わっている。神流、富岡方面への青看板が現れ、そのまま進むとr177となるが、その分岐をr71の未開通方面に折れてみると道はすぐにダートとなっていた。
苔むした古い橋と廃屋。昨今は山里の集落を走っていると、人の手の入らなくなった家屋や廃校を頻繁に目にする。着実に日本が高齢化し衰退しているのを実感させられて、寂しい気持ちになる…
名無村はななむらと読む。本格的な山道となって標高を上げた後、r46との分岐に到着。とりあえず甘楽(富岡)方面に進む。
これは良い露頭だ
右側の谷が開け、これから下りていく集落が見えた。
つづら折りで標高を下げていく。麓からは片側1車線になり、交通量もほとんどなくとても走りやすい。
甘楽の市街地は用水が流れ観光地然としていた。まったく知らなかったが、小幡には武家屋敷の街並が残っているらしい。横道に逸れると武家屋敷跡や石垣が現れた。なかなか雰囲気あるじゃないですか。
案内所も番所を模したもの
道の駅に寄り一休み。そろそろ昼食時だ。どこで食べようか。
ゆるキャラのかんらちゃん
r46を引き返し、r192へ。地図上では山道をグルッと周ってr46に戻ってこれるはずなのだけれど、どんな道かは調べなかったのでドキドキしながら進む。か細い線だったからもしかしたらダートかもしれないし、車両が走れないような狭路かもしれない。
幸いそこまで酷い道ではなかったけれど、あまり車が通らないようで砂利や苔などでやや荒れ気味だった。
凸凹で走りづらい石畳の道
ここにも天空の集落 荒れた道を郵便カブがスイスイと追い抜いていった(@_@;)
行きに看板を見かけて昼を食べようかと思っていた蕎麦処は残念ながらお休みだった(土休日しか営業してない模様)。
赤久縄から少し上ると、急にスカイライン然とした快適な片側1車線道路が現れた。なぜこんな地味な山の中の一部区間だけこんな立派な道路が?と訝しく思ったが、もともと尾根筋の御荷鉾スーパー林道と接続しているので、その流れでだろうか。
塩沢ダム
また蛇にちなんだ名前
開いてて良かった珍達そばで遅い昼食
若い子たちの影響で最近必ずライスをつけてしまう
空から軽くパラッときた ドライのうちに急いで帰ろう
▼ アエラ ステップ折損
混雑を避けて名栗から帰る途中、カーブでステップを踏み換えた際に、突然バキッという音とともに足元がグラッときた。バイクを停めてみると右ステップのボルトが折れていた…。
以前に転倒した時にステップが緩んで増し締めしたけれど、たぶんその時にすでに疲労していたと思われる。こんなふうにステンレスは曲がらずにいきなり折れちゃうからあまり好きじゃないんだよな。
結局ここから家までの道のりを片足走行する羽目になった。約40km片足ダラーンは非常に疲れたよ。シフト側じゃないのがまあ不幸中の幸いか。
加えてもう一つラッキーだったのが、ネジ部分が少し飛び出して折れてくれたこと。おかげでバイスでくわえて抜くことができた。もし中に入り込んで折れていたら抜くのがかなり面倒になっていたよ。
#今回は写真をいっぱい撮ったし、イベント盛りだくさんだったのでUPするのに時間がかかった(*_*;