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kato@川越の日記兼覚え書きです。
主にDUCATI 900SS、アドレスV125Gやラパンでの旅や整備などを忘れないように記録しておきます。

06/10/16(Mon) [長年日記]

裏磐梯〜那須高原ツーリング

今年に入ってから、温泉街の旅情にあふれる銀山温泉に行ってみたくてプランを練っていた。

いよいよ今週の休みに実行せんと思っていたのだが・・どうも先週の乗鞍ツーリングの疲れが取れず、昨日は家で休養してしまった。

日帰りとなると山形まで往復はキツイ。

ということでプランのうちの半分を決行してお茶を濁すこととした。

ヤフーの紅葉情報のチェックもバッチリだ。

 

午前5時、まだ夜が明けないうちに岩槻まで移動。

こんな時間でももうR16はトラックで一杯だ。

旅の始めなので流れに合わせて慎重に進む。

 

岩槻ICから東北道に乗る。

始め3車線の平野部では車も多いが、山間に入るとばらけて走りやすくなる。

法定+えわ程度のペースを保ち淡々と走り続ける。

路肩の看板の「川口から○○km」という表示はなかなか良い目安である。

 

この間の失敗を繰りかえさないよう、給油は早めにするよう気をつけた。

もともと薄めだった中・低開度のキャブレーションを濃い方に戻してあるため、燃費が悪いのだ。

以前はあまりアクセルを開けなければ満タンで250kmくらいは走ったが、現在は200km行くか行かないか。

ガソリンが通るのはあんな小さな穴なのに、塵も積もるとかなり違うもんだ。

 

磐梯熱海ICで高速を下りる。

日はとっくの昔に昇っているが、山の朝は寒い。

もちろん革装備の下には出来うる限り厚着の防寒対策はしてあるが・・

 

まずは無料化された母成グリーンラインをたどってみる。

ツーリングマップルでもオススメルートに塗られていないし、有料道路としても赤字続きだったそうだが、たしかに特にこれと言って特徴の無い道路だ。

とはいえ早朝の光で色づいた木々がはるばるやってきた俺達を歓迎してくれた。

 

続いて早くもメインディッシュの磐梯吾妻スカイラインへと向かう。

 

右も左も紅葉真っ盛りだ。

スカイラインの名に恥じない素晴らしい眺めと変化に富んだカーブの道が続く。

 

グングン標高を上げていくとやがて強風吹きすさぶ浄土平に到着。

周囲には硫黄の匂いが立ちこめる。

現実ばなれした圧巻な光景。

どうしても連想してしまうが、乗鞍も惜しい道をなくしたものだ・・

 

福島側ゲート前の駐車場で折り返し、再び猪苗代町に戻る。

ガソリンの残量が気になるが、地図によればレークラインの終点にスタンドがあるようなので先に進むことにする。

レークラインは3つの湖を見下ろしながら尾根筋を走る快適な道だった。

 

途中には紅葉の名所、中津川渓谷がある。

橋の上から渓谷を眺めることが出来、マイカーやハイヤーで来た観光客が集まっていた。

ちょうど今週、この近くで開催されているクラシックカーのイベントを見にやってきたBMW乗りのおじさん、ぜひ今度はバイクでね(^^)

 

物腰の柔らかな料金所のおじさんと会話を交わし、スタンドでガソリンを給油。

ガス欠の不安も消えて、爽快にゴールドラインに移動。

ここもちょうど紅葉が見ごろで、たいへん綺麗だった。

まだ下界が色づいてないうちから紅葉ツーリングに出るのはこれまであまりなかったので、ちょっと奇妙な感じがする。

季節を先取りしてる感覚なのだ。

 

R49沿いにあった玄武という蕎麦屋で昼食。

大ざるはなかなか美味しかった。

俺の大好きな入間の寿限無に似た感じの、腰が強くてキリッとした蕎麦だった。

 

R294にて南下、磐梯を後にする。

R294はツーリングマップルのコメントどおり、とにかくのどかな田舎道だ。

今も宿場町の面影が残る街道を通り過ぎ、小さな峠を越える。

狭い峠道で四苦八苦しているトラックを短いストレートでパスする時、ちょっと強引な抜き方になった。

トラックの兄さんゴメンね。

 

羽鳥湖から県道でR289に抜け、甲子峠方面に向かう。

自販機でドリンク休憩している時に地元のおじさんに話しかけられた。

埼玉から来たと言うと、根掘り葉掘り質問攻めに遭ったw

 

那須甲子有料道路に折れ、那須湯元へ。

この道も紅葉が素晴らしかったが、さすがにこう続くと感動も薄れる(^-^;

詰め込み過ぎも考えもの?

 

さて、今日のもうひとつのイベントが那須湯元の温泉に入ることである。

一応温泉みしゅらんでアタリはつけておいたのだが・・場所(ルート)をよく確認しておかなかったためしくじってしまった。

当初考えていたのは、湯治場の鄙びた雰囲気を今なお色濃く残す北温泉なのだが、ミスコースがわかったのがすでに有料道路の料金所を出た後だった。

北温泉と北湯温泉、と表記がまちまちなのもミスった原因だ。

 

那須温泉郷は平日にもかかわらず行楽客でごったがえしている。

鹿の湯という日帰り湯があったので、そこに入ることにした。

 

大人400円と安いが休憩用の広間などは無く、別料金で休憩室を借りる方式だ。

洗い場は無く、きわめて湯治場然とした造り。

湯船は41〜48℃の温度別で6つに分かれており、ひとつの湯船は4人も入れば一杯である。

硫黄の匂いプンプンの白濁した湯はホンモノの存在感たっぷりで、いかにも効きそうだという気がしてくる。

「長湯は良くない」と壁の入浴法に書いてあったので、いつもより短めの15分で撤収した。

 

メインルートの県道沿いにあるわりに、実に雰囲気のある建物である。

下を流れる川は一部温泉成分が沈殿しコンクリートが変色している。

 

湯上りに、向かいにある殺生河原を散歩する。

 

河原のあちこちで石が積まれ、お地蔵さんはみな巨大な手を合わせている。

 

那須といえばお気にいりの映画「犬神家の一族」の舞台だったので、石坂浩二の歩いたあの旅情たっぷりな街並を期待していたのだが、温泉街は伊香保のような坂道だし、ふもとは軽井沢みたいな別荘地然としていて、それらしき鄙びた場所はついぞ見つけられなかった。

後で調べたところ、実際のロケ地は長野の上田市だったそうだ。あらら。残念・・

 

日が傾いてきて、以降のプランを続けるのは難しいと判断、東北道にて帰路に着くことにした。

本当ならこの後、鬼怒川から山王峠越え、金精道路から沼田、関越道というルートを取ろうと思っていたのだが・・結局当初の半分のさらに半分になってしまった。

意外に時間が掛かるものだな。

#帰りの高速で思ったこと・・行きよりも帰りの方が圧倒的に短く感じるのはなぜだろう?


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