14/03/29(Sat) [長年日記]
▼ 吉野梅郷の見納めに行く
昨夜は帰宅後たちまち床に入り泥のように眠ったため、今朝は6時前にパッと目が覚めてしまった。あまり早起きしすぎると夜仕事中に睡魔に襲われしんどくなるので、いつもなら昼くらいまで二度寝を試みるのだが…
今年で見納めの吉野梅郷が今ちょうど見頃を迎えている。しかし明日の予報は荒れ模様の雨…この分だと月曜には青梅の梅も散ってしまうかも。ということで仕事前にひとっ走り行ってくることにした。
関越道に早速事故渋滞の案内が出ていたので下道にしたが、早朝なので流れは良かった。R16〜茶どころ通り〜青梅街道と進む。日向和田から吉野街道に入り、即清寺の脇にある市営駐車場にバイクを停めた。梅の公園に停めても良かったのだけれど、最後なので梅郷一帯を散策したかったのだ。
駐車場から住宅街の裏道を歩いて行く。公園への道のりにあった、以前は賑やかな梅園だった場所の梅はすでにほとんど全て伐採され、更地やただの広場になっていた。
自分の淡い想い出の記憶とも重なり、得も言われぬ喪失感を覚えながらやってきた梅の公園、さすがにここでは色とりどり数多の梅が咲き誇っていて、気持ちも少しほぐれたのだった。
これらはウイルス撲滅のために4月には1本残らず伐採されて燃やされる運命にある。それを知ってか知らずか、いつもの年と変わらず健気に咲き誇る梅の木を見ていると、美しさに見惚れると同時にやり切れない気持ちになってくる。梅といいアジサイといい、心を潤してくれる美しい花を蝕むウイルスはほんと撲滅して欲しい。
今後、市は公園の再生に尽力するという。俺が生きているうちには難しいかもしれないが、吉野がまた美しい梅の郷になることを祈る。
帰りは周遊道路から檜原を抜けた。開通したばかりの周遊は路肩のところどころや駐車場に大雪の痕が残っていた。