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kato@川越の日記兼覚え書きです。
主にDUCATI 900SS、アドレスV125Gやラパンでの旅や整備などを忘れないように記録しておきます。

11/07/04(Mon) [長年日記]

朝駆け 秩父まったり周遊

前日に半徹夜して昼間寝潰し夜から目が冴えだした。幸い今日も雨は落ちなさそうなので、夜が明ける頃にほったらかし温泉にでも行って、夜明けの景色を見ながらのんびり湯に浸かろうかと思っていた。

3時半にもなると真っ暗な空がはや白み始める。空を一面覆う雲のせいか、まったく蒸し暑い夜だ。家を出て圏央道に乗りそのまま一気に勝沼まで行くつもりだったのだが、どうも気が乗らない。なんだか一気に長距離を走る気分にならず、狭山日高ICで下りてR299をトコトコと北上することにした。

 

さすがに早朝の下り車線は交通量はほぼ皆無で、気持ちいいペースで山間部を走り抜ける。このべたつく湿気さえなければもっと気持ちいいのだけれど。あっという間に道の駅あしがくぼに着いて、しばらくベンチで時間を過ごす。

それじゃ今日は1年ぶりの志賀坂峠に行くとしようか。秩父市街に入り、ハープ橋を渡ってミューズパークを抜けて小鹿野に出る。バイパスを過ぎ、のどかな山村風景の中をのんびりペースで進む。咲き始めた道端のアジサイが綺麗だ。

 

今回特に目的もない先を急がない旅なので、あちこちで気になった場所を寄り道してみた。まずは新秩父開閉所脇の吊り橋が目についたのでバイクを置いて渡ってみた。先には小屋があるだけだったが、橋からの眺めはなかなか良い。

 

 

しばらく先に進み、この道を走るたびにいつも気になっていた尾ノ内渓谷への分岐を折れてみた。少し走った車道の先には、意外に大きな駐車場があって綺麗なビジターハウスまで建っていた。ここからは山道のトレッキングになるようだ。

 

すぐ引き返すつもりでちょっとだけ進んでみると、100mも行かないうちに吊り橋とその左手には滝が現れた。

吊り橋の向こうは山の上に向かっており、この先はさすがに本格的な山道になりそうだ。滝の方を見ると、滝壺まで下りられる足場が作ってあるような感じなので行ってみる。

ちなみに看板の案内図では終点の油滝までたいした時間は掛からず行けそうにも見えるが、距離はかなり適当に描かれているのでうっかりその気にならないで本当に良かった(笑)

滝の左手を回って下りていくと・・

おお、なかなかの見応え。滝の頂部から吹き寄せる風が涼しい!これはイイ(^o^)

冷たそうな清流とか

滝から下流、吊り橋方向を見る

 

いや、滝は癒されるね。飛散するマイナスイオンをたっぷり吸収してからR299に戻ろう。しかし休憩タイムは現地の自販機でってのが好みだけど、こういうこともあるからやっぱりマグボトルの1本は持っていた方がいいかもな。

 

薄日が差して湿度が下がったのだろう、雲が直射日光を遮ってくれるので特に暑くもなく、だいぶ過ごしやすくなってきた。

クネクネの峠道に入り、志賀坂峠でこの先のルートをしばし思案。峠越えで長野まで出るか、下仁田から高速で帰るか、土坂峠から秩父に戻るか・・。

 

金山志賀坂林道に折れて中津川方面に向かうことにした。

人気のないやや荒れた舗装路をヒタヒタと進む。斜面の数ヶ所で木の伐採中だった。もちろんまだこんな時間なので無人であったが。まるで山肌のヒゲを剃るように切り取っていくものだな。

 

八丁峠に出ると、峠からは雲海が見下ろせた。う〜ん、スバラシイ。

こっちに来て正解だったかな。コーヒー飲みたい・・

 

照明のないいくつものトンネルを抜け峠を下りていくとニッチツの廃墟群が変わらずに姿を現した。いや、より風化が進んでいるか・・。道沿いの自販機前でようやく乾いた喉を潤していると、これから出勤するのであろう車が何台か前を通って行った。新しそうな建物や看板もあったし、どうやらまだ操業は続いているらしい。

 

狭く離合困難だった中津川渓谷は滝沢ダム建設に伴いかなり以前に連続するトンネルでバイパス化されて、山間の風情は薄れたが走りやすい快適な道になった。今は渓谷と林道をつなぐ区間に面影を残すのみである。

トンネル脇の旧道へは車止めがあって入れないが、1ヶ所に広場のような場所が見えたので行ってみる。

吊り橋を渡ると旧道と渓谷を眺められる広場になっていた。羽虫が多くて即退散したが、紅葉の時にまた来てみたい。

 

どうやらダム湖のバイパス区間の対岸にも道があるようなので折れてみる。1.5車線程度のクネクネ道だが路面は良かった。やがてR140のバイパス高架橋が見え、そこにつながるかと思いきや、小さなトンネルでその下を通過してさらに道は続くようだった。左手にダム湖を見下ろしつつトコトコと進んで行く。

そしてとうとうダムの堤も越えて下流域に出ると、ようやく国道への分岐標識が見えた。左に進むと新道、右は旧道の秩父湖に向かうようだ。左に折れてしばらく行くとループ橋を左手に見ながら下っていき、大滝の集落で国道につながった。

時刻は8時、日射しが強まって、山を下りると気温もだいぶ上昇してきたようだ。汗ばんだ肌のべとつきが気になってくる。湯にでも浸かりたい気分だが、まだまだ開店時間には遠い大滝温泉をちらと横目に見つつ前走車の後に着く。そろそろ腹ごしらえもしたいけど、そちらもまだ店がやってないだろうしなぁ。コンビニになっちゃうか?(´・ω・`)

 

直射日光の下を遅い車のペースに合わせて走るのはちょっとしんどいので、三峰口で荒川対岸に渡り秩父鉄道と並走するガラガラの裏道に出ると、

三峰口駅前の食事処が開いていたのが目に入り、なかなか風情が良さそうなので渡りに舟と寄っていくことにした。福島屋というお店。

もちろんこんな半端な時間に客は自分一人。

年季の入った鄙びた田舎食堂の佇まいだが、よく手入れされているようでとても綺麗だ。入口から思っていたよりも結構な席数があった。ここも休日なんかは行楽客で忙しくなるのかな。

冷やしたぬきうどんを注文するとしばらくして出てきたのは、舞茸の天かすと山菜の入った田舎うどん。小茶碗に盛られたごはんもついてきた。「ごはん、おかわりしてねー」というおばちゃんの声と食後のアイスコーヒーのサービスが嬉しい(^o^) 風に鳴るいくつもの風鈴の和音が心地良い、穴場の良店だった。こっちに来た時にはまた寄りたいよ。

 

さて、r72で混雑をパスして秩父市街に戻り、名栗を経由して帰宅したのが昼前。シャワーを浴びてさっそく一杯開けよう。

フロントのブレーキSWは点いたり点かなかったりでやっぱりダメみたい。フューエルランプが復活してたのはびっくりしたなー。でもどうせすぐまた不調になるよね・・。あと、洗車の時見たらカムのドライブシャフトからもオイルが滲んでいた。この冬こそO/Hしなければ。


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