08/12/01(Mon) [長年日記]
▼ 晩秋の奥多摩へ
ここ数日にわたって快晴が続いている。今年の走り納めのつもりでドカで出かけることにする。朝方の冷え込みが厳しいので昼辺りからお手軽な定峰あたりに・・なんて日和りかけたが、秋山、猿橋、陣馬と遅い紅葉を巡るコースが魅力的なので、使い捨てカイロで防寒対策をして奥多摩方面に向かうことにした。
圏央〜中央道にて上野原へ。r35で秋山を目指す。閑静な村落を抜ける交通量の少ない道だ。
とりたててこれといった売りや名物はないが、素朴な山里の紅葉を眺めながらワインディングを楽しめるので、秋口にはよく走りに来る。去年はFフォークのオイル漏れが発生してリタイヤしたこともあった。
快調に大月まで出て猿橋を訪ねると、終わりかけながらもいくつか紅いモミジが残っていた。
俺の好きな水路橋側の川面のモミジはすでに散ってしまっていた。残念。対面側のモミジを中心に写真を撮る。
猿橋からR139を北に向かい松姫峠に上る。路面状況がやや心配であったが凍結や砂も無く、いたって走りやすかった。1ヶ月ぶりにワインディングを堪能。キャブレーションも快調でアクセルを開けた分だけバイクがグングン前に進んでいく。やはりエンジンは定期的に温めないとどこやら調子を崩しがちだ。
峠を越えて小菅村に下り、湖畔沿いをたどって奥多摩湖方面に向かい、三頭橋で休憩。冷え込み厳しい平日にもかかわらずバイクの姿が多い。皆も走り納めかな。
せっかくなので俺も月夜見第一まで走ることにする。路面状況を確かめながらゆっくりと流した。ところどころ塩カルが撒かれたらしい跡があった。それほど大量ではなさそうで滑りはしなかったが、帰ったら洗車しないと。
雲ひとつない青空に奥多摩の山々と湖を見下ろす。
周遊入口の表示では気温は9℃と意外に上がっていた。カイロのおかげもあって暖かく感じる。カイロを使ってもうしばらく走り納めは延ばせそうだ(^ー^)
Uターンして小菅に戻り、r18から藤野に向かうと、川沿いのモミジが盛りでたいへん綺麗だった。あいにく陽が射し込まない時間帯なのでほとんど写真はあきらめたが、光が当たればさぞ映えることだろう。早朝か夕方になるのだろうか。
棡原集落でようやく日向にある見頃のモミジを見かけた。
しばらく通行止になっていた甲武トンネル方面であるが、大型車以外は片側通行可となっていた。ここが通れないとかなり不便だからね。でも今日はそちらに行かず、r522へ進み藤野から和田峠に向かう。地図を持ってこなかったのでちょっとミスコースした。おかげで裏道を覚えたけど。
峠に登る途中に富士山を拝めるポイントがあるのだけれど、朝方はくっきりと見えていた富士山の姿がすっかり雲に隠れてしまっていた。残念。
昼なお暗い峠に着くと茶屋が開いていたので甘酒を買う。茶屋から団体を乗せたバスが藤野に下っていくと急に静かな空気に包まれた。
集落を抜けて陣馬街道に出た。この辺りは夕暮れには綺麗なオレンジ色に染まり美しい山村風景が広がるが、まだ時間が早いのであまり日が射しこんで来ていない。今日はそのまま日の出ICから帰路に着いた。晩秋を満喫したツーリングだった。
08/12/06(Sat) [長年日記]
▼ 喜多院の紅葉
今朝はわりと早起きだったので遅ればせながら喜多院の紅葉を見に行ってみる。昨日の雨で散ってしまっているかもしれないが・・
やはり落葉は始まっていたがかろうじてセーフといったところか。早朝のピリリと冷えた空気もあり、裸の桜の枝が立ち並ぶ境内はどこやら寂しげである。
俺はバイクで来る時は裏の鐘楼門に止めるので最初に目に入るのがこの大イチョウである。敷き詰められた落葉のじゅうたんが綺麗だ。
続いて慈眼堂の小山に上がってモミジを鑑賞。
美しき哉(^^)
08/12/08(Mon) [長年日記]
▼ 奥武蔵案内ツアー
職場の若いスタッフが最近バイクに凝りだして、一緒にツーリングに出かけることになった。今乗っているバイクが原二で高速が使えないことと、ここ数日の冷え込みの厳しさから、遠出はやめてグリーンライン(GL)周辺を案内することにした。
早朝の山道は凍結の恐れがあるので出発は昼近くになってから。川越から日高、宿屋林道からGLと俺の散歩コースを辿っていく。
不動茶屋の先の登り口にバイクを停め、関八州見晴台に登る。寒さはこたえるが最高の晴天だ。天気に恵まれて良かった、せっかくのパノラマも冴えない曇り空じゃ案内する甲斐がないもんね。
ガソリンが減ってきたので丸山林道から芦ヶ久保に下りた。そろそろ昼食も摂りたくなったので荒川のあづまや園に向かう。
相変わらず風味たっぷりで美味しい蕎麦。サクサクの天ぷらも最高。
帰路は山伏峠を越えて名栗方面へ。
夕暮れの有間ダムに寄った頃にはだいぶ冷え込みが厳しくなってきた。夜にならないうちに戻ることにしよう。
08/12/10(Wed) [長年日記]
▼ 吉見散策
起きると先週と打って変わって穏やかな陽気だ。20℃近くまで上がるらしい。どうにもウズウズして、昼食のうどんついでに散歩に出た。
鴻巣の免許センターに行く時によく使っていた片田舎の県道は幹線とつながったみたいで、以前よりかなり交通量が増えていた。空いている快適な抜け道だったのになー・・
北本の国道沿いの元祖田舎っぺで昼食。最近うどんはご無沙汰だったけど、久々に冷汁うどん大盛りを食べたらお腹がパンパンに張って苦しい。こんなの毎週通ってたらそりゃ太るわ〜(;^ー^)
元祖田舎っぺは支店が何店舗かあって中には二度と来るかと思わされるようなやる気のない店も残念ながら存在したが、ここ北本店は店の人がみな真面目に仕事をしていて一番好感が持てる。
帰路の途中吉見の遊水地に寄ろうと、目印の道の駅を探すが場所をうろ覚えだったのでさっぱり見つからない。携帯も地図も持ってこなかったのでもはやカンに頼るほかはない。結局発見できなかったが、代わりに大沼という雰囲気の良いスポットを見つけた。まったりするのに良さそうだ。
缶コーヒーを空けて湖岸を散策した後再び走り出すと、混浴風呂にワニ男が居並ぶと一部で有名な××温泉のさびれた建物を発見。湯自体は悪くないようなので下衆な出歯亀野郎さえいなければ入ってみたいものだが・・
その近くに、岩の崖に埋め込んだかのように建つ古びた建物があった。岩室観音堂という。
一階には左右に八十八の石仏が安置され、この石仏を拝めば居ながらにして四国八十八カ所を巡拝したのと同じ功徳がある・・そうだ。それはあまりに安直な気がしてならないが(;^ー^)
階段を上ると堂があった。年季の入った建物である。そのわりにあっちこっち自由に見て回ったり出来るのが嬉しい。なかなかインパクトのあるスポットだった。
08/12/14(Sun) [長年日記]
▼ 道の駅と白鳥飛来地
今日の休日は雨模様。
家でポロポロとギターを弾いていたけど、昼になってお腹が減ったのでラーメンを食べに川島のあぢとみ食堂に出かけた。かろうじて1台空いていたスペースに車を停めて、店に入ると案の定テーブルは一杯。順番待ち用の座敷に腰掛けて並んでいたが、一人という身軽さが幸いして先客に先んじて空いたテーブルにすぐ通された。15分後、醤油太麺を美味しく戴き、直ちに店を出ると雨は上がり青空が覗いていた。
少しドライブして帰ることにする。この前辿り着けなかった道の駅と遊水地を見つけよう。地図をチェックして場所をしっかり把握したので今度は迷わず行くことが出来た。そこまでのルートはのどかで快適な田舎道で、また一つ良い散歩道を手に入れた。カントリークラブの中を抜ける市野川大橋(●)がまた良い雰囲気だ。
道の駅いちごの里よしみ。田舎道の中にこんな広々とした施設があったとは。目の前にはコカコーラの事業所があり、その前を通る県道はバイパス化が進んでいる。これは良いところを知った。食堂では地粉を使ったうどんが安価で食べられる。今日はお腹が一杯で無理だが、今度機会があったら食べてみよう。
遊水地に戻る。北岸の土手道を少し進んでみる。ダートで車1台分の幅しかないので脱輪しないよう慎重に運転する。遊水地は1周出来ないようだ。Uターンはとても無理なので行けるところまで行ってようやく土手から下りる道があった。はぁ。こういう時はアドレスの機動力が武器になるシチュエーションだな。
R254バイパスを横切り、再び川島に戻って白鳥の飛来地を訪れた。八幡運動公園と三井精機の間を入っていくと臨時の駐車場があるのでそこに車を停める。越辺川の土手を越えて川岸に向かうとケー、グァーという迫力ある白鳥の鳴き声が聞こえてきた。藪を抜け視界が開けると数十羽の白鳥と鴨が川面を泳いでいる。正直あまり期待していなかったもののなかなか感慨深い。観光志向でなくただの自然のままの河原なのも良い。しばらくの間その様子を眺めていた。
一つ気になったのは、公式には今年から餌付けは中止したとあったのに餌をやっている人を二人見かけたこと。地元の人のようだったが独断でのことだろうか。浅学ゆえにどれがどう正しいとは言えないが、なんとなくその様子を見てふっと興味が冷めてしまい、その場を後にしたのだった。
▼ Xmasパーティ
夜に仕事場のお隣の美容室のパーティで4曲ほど演奏。しばらくエレキギターを弾いていなかったのでカンが戻らず。リズム隊の力量もちぐはぐで2曲目にして熱意が冷めてしまいラフな演奏に終始。
パーティ用の即席セッションとはいえ、人前で演奏するのはやはり今度からはしっかりと音を固めてからにしたい。やってる自分の方が冷めちゃお話にならないもんね。
08/12/15(Mon) [長年日記]
▼ 鴻巣 馬力屋と松山城跡
唐突に美味しい蕎麦が食べたくなり検索していると、鴻巣近辺の蕎麦屋は手打ちの店でも意外と盛りが多くしかも比較的安価だという話。ぶらつきがてら昼食に出ることにした。
アドレスを走らせる。今日は伊佐沼から入間川に沿って北上するルート。
第一候補の店は月曜定休なので、次点の、とはいっても鴻巣では名の知れているらしい馬力屋という店を訪れた。免許センターに行く時に使うr27の鴻巣駅手前にある。
座敷とイス席どちらでもどうぞということだったが、座敷のふすまを開けたとたんに白煙が充満しているのがわかったのでイス席にポツンと座った。もっともここにも灰皿が置いてある。他の料理ならともかく、蕎麦屋ならせめて分煙は考えてもらいたいのが正直な気持ち。
品書きには美味しそうなメニューが並んでいたが、やはり最初は大盛りせいろ(650円)。
武蔵野うどんで圧倒的な大盛りの量に慣れてしまっているのであまり多く感じないがそこそこ食べ応えのある量である。しっかり角が立った腰の強い蕎麦で、評判通りたいへん美味しかった。
そのままr27を進み道の駅吉見に立ち寄る。自然と地粉うどんの看板が目に入り、まだうどん1杯くらい入りそうだな・・ともりうどんを食べてみる。
食べ歩きブログでの警告は十分頭に入っていたが、午後の空いている時間帯なので大丈夫かと思ったらしっかりゆで置きだった>< 家で午後起きだして台所に行ったら「うどんあるわよ」と言われた時のうどんですね、これは。あーあ。地粉を前面に出すくらいならもっと味を大事に客に出してほしいなー・・まあしょせんは道の駅。
天神沼、大沼と回って、岩室観音堂へ。この前来た時には胎内くぐりをしていなかったのでやってみよう。鎖まである急な岩場なので注意して進む。わりとあっけない。
そこでそのまま裏手の山をエッチラ登り、頂上に出てみると周囲はいくつもの小山が連なっている地形だった。大きな石碑が立っていたので銘を読んでみると、この場所は松山城跡であった。
地形に空堀で刻まれた区画(曲輪)の跡が当時のまま残っている。曲輪ごとに当時の場所を記した木標が立っている。
しばし過去に思いをはせながら辺りを散策し、小山を下りていくと入れ替わりに地元の小学生達が元気よく登っていった。よい遊び場になっているのかもしれない。
帰り道の入間川の土手道から右手を見下ろすと、そこは夕日で黄金色に輝く草原。
夕暮れに染まった風景は旅の締めくくりという感じがして好きだ。
08/12/21(Sun) [長年日記]
▼ 峠納め
今週はクリスマス・・とは思えないこのぽかぽか陽気。しかしながらそれも今日明日までということで、前線が通過した後は師走の寒さが戻ってくるという・・
昼、2度目のアラームで起床、着替えてドカのエンジンに火を入れる。関越道に乗って本庄児玉ICへ。R462を一路神流湖に向かった。日陰にところどころウェット箇所がある以外は交通量もほとんど無く快適に流すことが出来た。
r71土坂峠、R299志賀坂峠への分岐を過ぎて上野村へと進んでいく。さて、どこまで行こうか。
山間部を貫く国道は奥まるにつれて太陽が山の端に隠れ、日の当たりにくい路面にはウェット箇所が増えてきた。ブーツを路面に滑らすと塩カルでヌルリと来る。控えめペースで行こう。
道の駅上野を過ぎ、結局楢原のバイパス部終点でバイクのエンジンを切った。缶コーヒーで一服入れる。穏やかな日曜。降り注ぐ太陽。
さて、時刻は14時。R462を折り返し、万場のまるい食堂で遅い昼食、天ざる大盛(950円)。
この店は二度目だが、やっぱり安くて美味しい手打ち蕎麦。オススメ!大盛が100円増しというのもありがたい。だが正直天ぷら4種+蕎麦大盛はあまりに食いでがあって失敗した。普通の蕎麦屋のゆうに2倍はあるだろう・・お腹が苦しい。脂も気になるし次からは天ぷらはパスしよう。
r71に折れ、土坂峠に向かう。志賀坂峠よりも標高が低く走りやすかろうと踏んだのだが、さすがに濡れ路面が多い。コーナー進入前に十分減速してバイクを立てて注意深く走るが、それでも一度ヌルッと来た。峠走りは来年までのお楽しみだね。
小鹿野市街に出た後はR299で戻るだけだ。日が落ちるとあっという間に空気が冷たくなる。しかし暗くなってもなかなかライトを点けないクルマ多いなあ。早めに点けましょう。自分は良くても相手からは見えてないよ?
08/12/25(Thu) [長年日記]
▼ 波が去って
先週まで連日リハに入っていた学生さんがクリスマスライブ本番を迎え、予約の隙間のなかったスタジオも打って変わって静かに。しばしの休息と地道に機材の点検、修理など。
08/12/30(Tue) [長年日記]
▼ D-28 ペグ交換
78〜9年までのD-28のペグはグローバー。購入時から少しギアの遊びが大きくなっている個体がひとつあって、音程を下げる時に余分にペグを巻き戻さなくてはならない状態だった。グローバー102はギア比が小さいため(14:1)ただでさえ微妙な音程の上げ下げがしづらいのでなおさらチューニングに難儀する。特に3、4弦はちょっとペグを動かしただけでキン!と言ってシャープしやすいのだ。
そこで精度が高くギア比の大きい(18:1)ゴトーのペグに交換することにした。モデルSG301がグローバー互換になっている。ヤフオクで安く出ていた新品のバルクを入手した。ちなみに現行のグローバー102にはSG301同様18:1のギア比のタイプも新しくラインナップされたそうであるが、ゴトーはそのおよそ半分の値段で買えるのだから・・
グラグラのグローバーに較べてゴトーはシャフトのブレが全くない。ただこれに関しては音質の影響的に良いのか悪いのか難しいところである。
現行品のグローバーもそうだが、ヘッドの穴径に対して若干サイズが大きい。そのためボルトオンとはいかず、ヤスリで穴を広げることになる。ペグをはめて確かめながら少しずつ削って合わせる。ナットとビスはオリジナルを流用した。
完成。ようやくマトモにチューニングが出来るようになった。巻き上げの手間よりもファイン・チューニングの方が重要である。
見た目のムードはやっぱりグローバーの方がぜんぜん似合ってると思う。
08/12/31(Wed) [長年日記]
▼ 大晦日
昨夜は私用で都内までドライブして結局徹夜。昼近くになり釜玉を食べようと丸亀製麺に行ったらあいにく今日から年末休業。帰り道の青葉でラーメンを食べ、近所の蕎麦屋で年越し蕎麦を買って帰る。
自分の周りの小さな環境にしても良いこと悪いこといろいろあった。どうも世の情勢がピリピリとシビアな方向に向かっているけれど、生きることに希望が持てる世の中になるといいのにな。どうぞ良いお年を。
> 風 [奥多摩・・・おくたま・・・ いいですね、やはり奥多摩ですね]
> ヒルツ [私も29日の土曜に秩父「小鹿野」と奥多摩に行ってきました。町おこしでライダーを呼ぼうとしている小鹿野にはバイク専用の..]
> かと [>風さん やっぱり奥多摩は良いです。空いている平日に行ったので貸切プライベート空間気分でなおさらでした。お忙しそうで..]