02/07/20(Sat) [長年日記]
▼ 記録開始
時とともに人の記憶なんてあやふやになってしまうもの。
とみにこの頃は、意識して覚えないと物を忘れっぽくなった気がする。
この前ブレーキパッドを交換したのはいつか、タイヤは、チェーンは何キロもったのか、もうすでに記憶にない。
人と交わした話や感動した映画、美味かった店の味もやがて薄れてしまうだろう。
せっかく手元に文明の利器があるのだから、これから日々の暮らしの中で印象に残った出来事は、ここに書きとめておこうと思う。
後で読み返して、役に立つこともたぶんあるだろう。*1
*1 このHP、きまぐれメモは2003年7月7日に立ち上げたが、日記自体は前のサイト時代から続けていたもの。ゆえにそれ以前の日付も存在します。
02/07/22(Mon) [長年日記]
▼ のどかな一日
昼起きる。
特にすることもなく、家にいるのもいろいろとうっとうしい。腹も減ってそばを食べたくなった。
ネットで近場を検索すると、毛呂山と秩父に美味いそば屋があるとの情報。
暑いさなか、渋滞の中は絶対走りたくないので、毛呂山でそば→秩父でそば→荒川村で湯に浸かって→有間ダムでマターリして、日が暮れて道が空いてから帰ることにする。
3時に家を出た。
毛呂山の田中屋でせいろを食べる。盛りは少ないが550円と安い。
そばの香りは少ないが、そば湯で割ったつゆは少し個性的な味がした。
鎌北湖の釣り座で、途中で買った団子をつまみながら一休み。吹く風が心地よく、ちょっとした穴場だ。静かなのもいい。
のんびりし過ぎて秩父の温泉に行くには時間が遅くなってしまった。そこで鎌北湖の○イクビューホステルの湯を試すことにしたが、これが最悪。
内湯の湯船は狭いし、洗い場も3人で一杯。もちろん脱衣所も同様だ。シャンプーも1セットしかない。
ここ、誰か友達の家の風呂だったっけ?というくらいの、入浴施設というにはあまりに粗末な設備に、「モウコネエヨ〜!!」と何度も心の中で叫ぶ。
有間ダムを目指し、権現堂林道を走る。あまりの険しさに道を間違えたかと思ったが、合っていた。あまり走ってなかったのですっかり忘れていたようだ。
顔振峠からR299に出、名栗方面に折れる。ここも舗装林道で、あまり楽しい走りではなかった。
有間ダムに到着。西の空に雲に隠れた陽射しのカーテンが迎えてくれた。
えん堤に寝そべって、星が出るまで空を眺めた。心地よい風が止まなかった。
02/07/23(Tue) [長年日記]
▼ 激・美味い蕎麦屋
昼遅く起きる。
また蕎麦を食べたくなったので、昨日調べたうちの別の店に行ってみる。
川越日高線は大型車のせいで流れが悪い。おまけに運悪く後に着いてしまうと、真っ黒な排ガスでもうたまらない。
単に抜け道にしてるのなら、16号のバイパスを使ってくれ、と思う。
その店、奈佳一は意外に近く、県道に看板も出ていたので、あっさりと見つかった。
圏央道の側道沿いで、周りには何もなく、この店だけがポツーンと建っていた。
店に入ると、まず靴を脱いで座敷に上がる。くつろげるといえばくつろげる。
内装は細かな気が利いていてオシャレな感じだ。BGMはジャズ。出てきた麦茶がぬるいのがちと気になった。
せいろと田舎の2色蕎麦を頼むと、客が一人だったのもあるが、待たされずにすぐ出てきた。変形のざるがしゃれている。盛りは少なめ。
せいろの一口目で美味さが伝わってきた。これはウマイ!自分好みのコシの強い蕎麦だ。さらに田舎蕎麦は、輪をかけて強烈なコシ。
腹が物足らないのと、もう少し味わいたいのとで、さらしなを一枚追加した。これがまたそうめん級の細さで、また美味い。
ひさびさに美味い蕎麦を食べた。昨日の店はもはや霞んでしまった。
腹を満たすにはちょっと高くつくが、この味なら妥当というところだろう。
安いが不味い蕎麦をたらふく食べるのと、どちらを取るかはその人次第だ。