04/06/14(Mon) [長年日記]
▼ 雁坂〜昇仙峡〜奥多摩
タイミングの良いことに梅雨の晴れ間である。
昨夜はF1とMotoGPを見てしまったので完徹での出発になるが、幸い疲れも眠気も無い。
今日は奥多摩から昇仙峡方面に向かう予定で、R16から豊岡街道に折れ、岩蔵温泉から小曽木街道に出た。
軍畑から奥多摩入りするつもりだったが、折れる信号を一つ間違えていつの間にか名栗に来てしまった。
戻るのも面倒なので、そのままR299に抜けて雁坂トンネルを通って山梨入りすることにした。
気温は上がるとのことだったが、さすがに朝の山中は寒い。
バイクに積みっぱなしになっていたウィンドストッパーを着ようと思ったら、この雨にすっかり濡れてしまっていた。
R299の道の駅あしがくぼで休憩がてら、30分ほど日に干してから出発。
R140から雁坂トンネルを抜け、道の駅はなかげの郷まきおかで休憩。
少々疲れが出てきたので温泉で休みたいが、まだ9時を過ぎたばかりなので、恵林寺に寄ってみた。
広い境内だが、意外に地味めな印象。
土日ともなれば観光客で一杯になるのだろうが。
チェックしてあったはやぶさ温泉を探すが、表示が少々わかりづらい。
一度見落として通過してしまった。
ここは源泉掛け流しを謳っている。
風呂場には硫黄臭が漂い、カランからの湯は強いぬめりがある。
とても良いお湯である。
内湯と露天の二つの浴槽があり、内湯は適温、露天は温めで長く浸かっていられる。
内湯の方が温泉成分が濃いようだ。
浴槽の湯口から2L×10本ものペットボトルに湯を移している人もいた。
#廊下の張り紙に「容器で温泉を持ち帰るのはおやめください」としっかり書いてあった。(^-^;
脱衣場にドライヤーが無いので聞くと受付で貸し出しするとのこと。
それは構わないけど一言書いといて欲しいなー。
湯から上がり、休憩用広間で寝に入ろうと思ったが、ちょうど風上に陣取ったオヤジから容赦無くタバコの煙が吹きつけられてきて断念。
愛煙家の人には悪いが、職業病というか、仕事場でさんざん煙たい思いをしているので、せめて自由な休みの日くらいは避けたいのだ。
仕方ないのでそのまま出発。
県道206号で乙女高原に向かうつもりだったが通行止。
そこから迂回路の杣口林道への道がわかりづらく迷ってしまった。
焼山峠からクリスタルラインに入る。
峠周辺ではレンゲツツジが咲きほころび、赤い花が新緑に映えていた。
クリスタルラインは狭いが路面の良好な舗装林道で、視界も悪くなく、山深さを楽しめる。
手打蕎麦・ほうとうの看板とともに山深い林道に突如あばら家のようなコキタナイ店が現れた。
ちょうど空腹だったのでここで昼食を摂ることにした。
藤原庵といい、民家を改造したのであろう、なんとも雰囲気のある店である。
突き出しの花豆と、蕎麦の前に頼んだなめこおろしが絶品だった。
これは蕎麦も!と期待したが、赤みがかった蕎麦は残念ながらイマイチであった。
帰ってからネットで調べるとこの蕎麦を絶賛する人もいるのだから、人の味覚というのは本当に不思議なものだ。
付け合せの山菜は本物の味というのか、苦味が強烈だった。
たぶん好きな人には堪らないんだろうなぁ。
昇仙峡に到着。
路肩にバイクを停めて岩場に下りてみたが、さすがにそれ以上は歩く元気がなかった。
今度来る時は時間を掛けてゆっくり見て回りたいものだ。
広場のベンチに30分ほど横になる。
昇仙峡から街中に下りてきた辺りでまた道に迷い(わかりづらい)、武田神社脇から太良峠を目指す。
風さん達がボソッと言っていた、間違えたんじゃないかというほど酷い道はこれか〜!
峠に上る路面は凶悪な凸凹コンクリートの石畳。
スタンディングで行くしかない。
延々このままだったらどうしよう・・と不安だったが、数kmで通常のアスファルトに変わった。
良かった・・
定番の夜景スポットらしく峠からは甲府の街並が見下ろせる。
塩山市に抜け、ここからは勝手知ったる奥多摩の道である。
ループ橋の工事も着々と進んでいるようだ。
柳沢峠の展望台で一休み、というかちょっと眠る。
気がつくと、すっかり日は傾いて、着いた時にいたバイクや車は1台もいなくなっていた。
峠を下って行くと途中2ヵ所で舗装工事中。
それにしても、安心して走れる奥多摩の路面は本当に良い。
今日のようにあちこち走って帰ってくるとそれを実感してしまう。
ビバ!奥多摩!
帰りは周遊道路から檜原街道に抜けるつもりで走って行く。
浅間尾根駐車場で一休みしていると、まだ何台か小僧区間でがんばってるバイクがいる。
R1のオニイチャン巧いな〜などと思いつつ気まぐれでコーナーでギャラリーなどしていたら、そこへ当の本人がやってきたのでしばらく色々と話しこんでしまった。
また会えたらいいな。
帰り道、念願のたちばな家で餃子とラーメンを食べる。
俺の来る日に定休日が重なるため、今まで未食だったのだ。
まさしく手打のピロピロ麺と和風のスープ、とりどりの具が大変美味しかった。
店を出るとすでに辺りは真っ暗。
下道を行く気力・体力は無く、ぜいたくに圏央道を使って帰ることにした。
お疲れさまでした。