05/10/24(Mon) [長年日記]
▼ ツーリングはトラブルとともに 前編
晴れ間!!
軽く仮眠して、空も白み、さて出発・・と準備を済ませたのだが、エンジンがかからない。
バッテリーが上がっていた('A`)
オカシイなぁ・・たしかに2週間ほど乗ってなかったけど、その前充電したばかりだよ?
レギュレータと一緒にバッテリーを替えてから上がりやすくなった。
どちらが原因なのか。
充電する間また仮眠を取って、結局家を出たのが10時。
大幅にスケジュールが崩れてしまった。
下道でトロトロ行ってたら、あっという間に日が暮れてしまう。
麦草峠も、杖突街道も、馬篭も妻篭もパスだ、仕方ない。
県央道から中央道、伊那ICで下りて権兵衛峠(●)を越えようとしたのだが・・ええ〜通行止めぇ?('A`)
後で聞いた話では、どうせ来春にはトンネルが開通するので、あえて急いで復旧させようという感じではないらしい。
そんなぁ・・またしても予定が。
いまさら下調べ不足を悔やんでも遅い。
R19は大型車ばかりで流れが悪いのでなるべく避けたかったのだが、中央道に戻り、塩尻ICからR19で南下、道の駅 日義木曽駒高原(●)で休憩。
・・どうにかここまでたどり着いた。
やっと時間に追われる緊張感から解放された感じだ。
さて、そろそろ空腹が限界だ。
もう午後の3時を回っている。
後は開田村で蕎麦を食べるのだけが、今日唯一残されたイベントなのだが・・
かなり遅くなってしまったので店がやっているか心配だ。
蕎麦屋は店じまいが早いのだ。
R361に折れ開田村に向かうが、せっかくなので旧道の地蔵峠(●)に寄る。
人気の無い山の中の舗装林道を走っていると、ようやくツーリングらしい気分になってくる。
国道の方が広くてぜんぜん快適なワインディングなのだが、こちらの方が雰囲気が良い。
峠からは雪をかぶった乗鞍岳の姿を望むことができた。
開田村に到着したが・・不安は的中し、すでにどこも店じまいの後である。
ガックシ・・、だが一軒だけ開いている店があった。
正直味の方はあまり期待出来なさそうな気配がしていたが、ともかくここで遅い昼食を取ることにした。
案の定、とても美味しいとは言えない蕎麦だった。
蕎麦は機械打ち?つゆもコクがないし・・以前お土産で買った蕎麦とまったく一緒。
これじゃ開田に来た意味がないよ・・('A`)
落胆して再び道の駅 日義木曽駒高原に戻った。
しばらくベンチで体を休める。
もうすっかり夕暮れだ。
まだ何にもしてないよなぁ・・今日。はぁ。
途中どこか店があったら食事をしていこう。
開田で蕎麦三昧するつもりだったので、宿食は頼まなかったのだ。
まったく、ことごとく裏目。
奈川村でとっぷりと日が暮れた。
真っ暗な街道に明かりが見え、福伝という蕎麦屋が営業していたのでここで食事を取ることに決めた。
合掌造り風の古そうな木造の建物。
店内はわりと狭く、二階には家族(子供)が居住しているのだろう、ひっきりなしに天井からドタドタと音がする。
正直うるさい(^-^;
蕎麦はかなり細切りの田舎蕎麦。
太打ち好きの俺には少々物足りなかった。
とはいえさっきの店の蕎麦とは天と地ほどの差である。
奈川渡ダム(●)の分岐に出た。
乗鞍まであとわずか。
夜のアルプスの冷気が身に凍み入る。
ありす(●)に到着。
暖かいラウンジは我が家に帰ってきたような気分。
挨拶も早々に風呂に直行した。
冷えた体に温泉は最高の組み合わせだ。
俺好みのぬるめで柔らかな湯なので、時間を忘れて浸かってしまう。
ビールを一杯やった後、露天へ。
明かりを消して満天の星空だけを見上げる。
なんとも極楽だなぁ。
来るまでは正直、遠さにおっくうになったりもするが、来てしまえばこの環境はやっぱり最高だと思える。
スカイライン、エコーラインが通行禁止になった今、特別になにか突出した目玉があるわけではないけれど、ウマい空気、自然、静寂、天然温泉・・これらは健在だ。
それで十分。
(後編に続く)