11/12/20(Tue) [長年日記]
▼ バッテリー事情
二輪業界では依然として鉛バッテリーが主流だけど、最新技術を用いたバッテリーもぼちぼち登場している。中でも期待の主役はLiFe(リチウムフェライト)バッテリー。負荷に強く、劣化しにくい。もし過充電してしまっても爆発の心配がなく、自己放電もわずか。前にRAZAを訪ねた時に見せてもらったが恐ろしく小さく軽くて、こんなので本当にリッターバイクのクランクを回せんのか!?と疑問だったよ。
ドカのバッテリーが弱って来てる感じなので、これらのLiFeバッテリーも検討に入れて、そろそろ予備の準備を考えてみよう。
LiFeの一番手はアンチグラビティーか。RAZAで見たのもこれ。信頼の高いA123systems社のセルを使っていて、性能も非常に良いという。
そして用品店の店頭でもよく見かけるようになった、SHORAI。能力的にはアンチグラビティーには及ばないようだが、鉛バッテリーとほとんど変わらない手頃な価格でLiFeを試せるのは魅力。豊富なラインナップで純正から簡単にリプレイス出来る。
あとまだ一般流通していないようだが、エムザもレーサーで実績を重ねているようだ。
それから、こちらもいまのところ正式輸入はされていないが、アンチグラビティーと同じくA123社のセルを使用して、さらにはバッテリーに最適な充電状態を保つBMS(バッテリ・マネジメント・システム)も内臓した台湾のRCE。ただその分かなり値が張るのが難点。
最後に、これは鉛バッテリーだけど、コストパフォーマンスでいったらやはり秋月のLONGに勝るものはないかもね。余裕の20ahで、あちこちのBlogを見るとドカやVMaxでの使用実績も高い。自動車用ではないため、電極とバッテリーケースの加工が必要なのがやや面倒だ。
この間、押し掛けに再チャレンジした時にわかったけど、朝一のセル始動の前に何らかの手段でクランクを回せると、たぶん冷え切って固着したオイルが剥がれて攪拌されるのだろう、始動抵抗が激減してだいぶ掛かりやすくなるようだ。さもなければ、エンジンを掛ける何十分か前から、ガマン大会よろしくストーブでエンジンを温めておくのもありかもしれない。
アンチグラビティーが一番いいと思います。私も次回交換時はアンチでいきますよ
値段と性能のバランスでいうとやっぱりアンチになりますかねえ。