12/09/05(Wed) [長年日記]
▼ Magicshine MJ-808E
日が暮れてからの林道は、樹林が茂り街灯もないのでほぼ真っ暗闇。ストレートはまだ良いのだけれど、カーブではこれから走る道筋がカウルに固定されたヘッドライトの照射範囲から外れてしまい、かなり危なくもある。
まあ、ライトをHID化すれば相当明るくなるに違いないんだけど、故障した時が怖い。特に安価な製品は・・。それに結局のところ照射範囲自体はカットレンズによるので、さほど改善しないようにも思える。
バイクにコーナリング用の補助ライトを付ける案はどうか?左コーナーでは左に、右コーナーでは右を向くような仕組みか、左右それぞれにライト1個、もしくは広範囲を明るく照らすライトが必要だ。車用の補助ライトは意外に値が張るし、なにより消費電力が増えてバッテリー上がりが心配だ。
低消費電力で明るいといえばLED。しかしヘッドライト用のLEDバルブはまだ普及前。パワーLEDで自作した人もいるけれど、超強力なLEDの冷却にフィンやファンをつける必要があり、工作がなかなか面倒そうだ。
そうこうするうちに、自転車のハンドルバーにポンづけする超明るく評判の良いLEDライトがあるのを知った。Magicshineというメーカーの製品だ。今回、DealExtream(DX)という通販サイトでこれを購入してみた。6,000円台で手に入り、実用になるならなかなかリーズナブルだ。充電池で連続点灯は3時間ほどだが、実際夜の真っ暗闇にクネクネ道を走る時間なんてたかが知れている。
さて、どこにマウントするか。バイクに固定するのならやはり左右の2灯必要になってしまう。考えた結果、ヘルメットに固定することにした。これなら進行方向に顔を向ければ自動的に明かりも追尾するじゃないか。安全上ヘルメットには穴を明けたくないので、ネジ止め固定は不可。そこで強力な吸盤を使って固定する。
スーパーTAKOという、もうこれ以外にない、という製品。
先端のネジはカメラマウントと同じ1/4インチサイズだ。ということはカメラも直付けできる・・(かなり振動を拾いそうだが)
ハンドルバーに近いサイズ経の木の丸棒の末端にナットを埋め込んだ。よくある吸盤フックではこのバーを取り付ける方法がないのだ。
取り付けた状態。ベンチレーションのコブの凹凸でヘルメット頭頂部には吸盤がつけられないので、シールドカバー面に固定、横に張り出す形となった。重いとカバーの消耗も心配だが、ライトもマウントも軽量なので大丈夫だと思う。右手はスロットルを握ってるので着けるのは左側がいいね。
照射テスト。まずはMJ-808EのパワーLOW。
次にパワーHIGH。どちらもスポット状の配光だ。
アドレスのヘッドライト。驚くほど暗かった。照射範囲は左右に広く高低が狭い。
900SSのヘッドライト。中心はなかなかの明るさだが、周囲の暗さとの落差が大きい。
900SSとMJ-808Eの同時点灯。これなら暗い範囲もカバー出来そうだ。
アドレスに乗って深夜の富士見バイパスでテストしてみた。パワーLOWで原付並み、HIGHではかなりの明るさだ。やはりヘルメットマウントは自然に目線に追従するのがいいね!照射範囲はスポットなのだが、その周りにも光が漏れているので林道なんかでは真っ暗になることはないだろう。
ただ、そのカットされていない光軸が周囲の車や人には相当な迷惑になると思われるので、あくまで人気のない山道での緊急使用限定になるな。