04/01/09(Fri) [長年日記]
▼ 旅とコミック
情報誌やTVの紀行番組を見てどこかへ行きたくなることがあるように、コミックでもそういう時がある。
部屋にある古いつげ義春漫画文庫。
旅先を舞台にした作品が数多く、懐かしい昭和の風景に旅情をそそられる。
伊豆の宿で下男のジッチャンと仲良しになったり、房総の片田舎の駅前食堂に男女の一夜(ひとよ)のドラマがあったりする。
描かれた時と今とでは時代も違うし、現実にはそんなドラマチックな出来事なんてそうそう起こらないものだが、当時これを読んで福島の二岐渓谷に行った道中、林道の分岐で迷って出た広場が民家の敷地で、そこで弁当を広げていた地元のオバチャンたちに、「おいでおいで」と山菜とオニギリを振る舞われたことがあった。
まぁ、そんな程度でいいのだ。
本人にとっては十分ドラマチックなのである。
またそんな旅がしたい。
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