08/11/10(Mon) [長年日記]
▼ 冷たい曇り空の名栗〜秩父
ここ数日晴れ間が消え、冷え込みが厳しくなってきた。いよいよ本格的に秋が深まり冬へと季節が移ろうとしている。最近までずっと暑い夏が嫌いだったが、日は短いし何かと動きづらい冬の方が苦手になってきた。
重い曇り空とはいえせっかくの休日なので出かけることにする。城峯公園では冬桜が見頃とのことで、まずは秩父方面に向かった。
r15からR299と進むが、そこでもここでも道路工事をしていてどうにも進行が遅い。もう年末の予算使い切りの掘り返しって奴か?
車の列から離れて東郷公園に避難すると、意外やモミジが色づき始めていた。
バイクを下りて園内に入ってみる。一部綺麗に紅葉したものもあったが、全体にはまだまだ緑が多くこれからのようだ。
二度目の来訪の今日は園内最高部の秩父御嶽神社まで登ってみることにした。公園広場の一番上までも結構な登りだったのだが、神社まではさらに368段の急な石段を登っていかなければならない。息を切らし足が鉛のようになりながら、途中何度か休んでどうにか登りきった。
これだけの労苦のご褒美に、頂はさぞや素晴らしい眺望で絢爛な社に御神酒を持ったカワイイ巫女さんでも出迎えてくれるのだろうと考えていたら、甘かった。緑に覆われて展望のない狭地に人気のない質素な社があるだけだった。ガックリw
せめて片隅にあった鐘を三回鳴らして世界平和を祈ることにしよう。
国道に戻ってタイミング良くしばらくスムーズに走れていたが、正丸トンネルでまたも酷い渋滞に遭う。いいかげんイヤになったのでトンネル手前で正丸峠に折れてしまった。
国道と違って峠道のなんと快適なことよ。前走車の排ガスやタバコの臭いとも無縁だ。だがこの後秩父市街に向かうと結局また渋滞にはまってイライラするのは目に見えるので、予定を変更して名栗に抜け、林道で秩父に出ることにした。
上名栗集落の裏道から鳥居観音の前を通ると予想外に紅葉が進んでいた。入口にいる係員のおばちゃんに上の色づき具合を訊くともう見頃になっているとのことなので、そのまま登ってみることにした。
なるほど、おばちゃんが言ったとおり玄奘三蔵塔周辺のモミジはすっかり真っ赤に色づいていた。なんとも残念なのは日が厚い雲に覆われてしまっていることだ。曇天のモミジくらい映えないものはない。ご覧のように写真もさっぱり冴えない。
鳥居観音を後にして、広河原逆川林道に向かった。山深い中にも時おり紅葉を楽しみに来たのであろうマイカーに遭遇する。
雲はさらに厚みを増し冷気が身を刺してくる。薄手のウィンターグローブの手はすっかりかじかんでしまった。あ、ハンドルカバーを着けてくれば良かった!
有間峠に到着し、持参のコーヒーをすするも冷え冷えとした峠の雰囲気にいち早く退散。もうバイクの季節も終わりだな・・
峠の先の浦山方面の紅葉もすっかり見頃で、晴れていればさぞ気持ちよいことだろうに・・むー。
R140に出てあづまや園にて遅い昼食。さすがに今日は寒さに負けて暖かい蕎麦にした。激ウマの天ぷら蕎麦。
時刻は午後2時を回っており、夕刻からのさらなる冷え込みを考えるともう帰路に着いた方が良さげだな。帰りは素直に国道で戻ることにしよう。
今日はアドレスでちょうど200kmほど走ったが、あまり疲れがない代わりにちょっと物足らなさが残る感じ。近場をぶらぶら散歩するにはいいんだけどね。峠道はやっぱりドカでキビキビと走りたい!