08/12/15(Mon) [長年日記]
▼ 鴻巣 馬力屋と松山城跡
唐突に美味しい蕎麦が食べたくなり検索していると、鴻巣近辺の蕎麦屋は手打ちの店でも意外と盛りが多くしかも比較的安価だという話。ぶらつきがてら昼食に出ることにした。
アドレスを走らせる。今日は伊佐沼から入間川に沿って北上するルート。
第一候補の店は月曜定休なので、次点の、とはいっても鴻巣では名の知れているらしい馬力屋という店を訪れた。免許センターに行く時に使うr27の鴻巣駅手前にある。
座敷とイス席どちらでもどうぞということだったが、座敷のふすまを開けたとたんに白煙が充満しているのがわかったのでイス席にポツンと座った。もっともここにも灰皿が置いてある。他の料理ならともかく、蕎麦屋ならせめて分煙は考えてもらいたいのが正直な気持ち。
品書きには美味しそうなメニューが並んでいたが、やはり最初は大盛りせいろ(650円)。
武蔵野うどんで圧倒的な大盛りの量に慣れてしまっているのであまり多く感じないがそこそこ食べ応えのある量である。しっかり角が立った腰の強い蕎麦で、評判通りたいへん美味しかった。
そのままr27を進み道の駅吉見に立ち寄る。自然と地粉うどんの看板が目に入り、まだうどん1杯くらい入りそうだな・・ともりうどんを食べてみる。
食べ歩きブログでの警告は十分頭に入っていたが、午後の空いている時間帯なので大丈夫かと思ったらしっかりゆで置きだった>< 家で午後起きだして台所に行ったら「うどんあるわよ」と言われた時のうどんですね、これは。あーあ。地粉を前面に出すくらいならもっと味を大事に客に出してほしいなー・・まあしょせんは道の駅。
天神沼、大沼と回って、岩室観音堂へ。この前来た時には胎内くぐりをしていなかったのでやってみよう。鎖まである急な岩場なので注意して進む。わりとあっけない。
そこでそのまま裏手の山をエッチラ登り、頂上に出てみると周囲はいくつもの小山が連なっている地形だった。大きな石碑が立っていたので銘を読んでみると、この場所は松山城跡であった。
地形に空堀で刻まれた区画(曲輪)の跡が当時のまま残っている。曲輪ごとに当時の場所を記した木標が立っている。
しばし過去に思いをはせながら辺りを散策し、小山を下りていくと入れ替わりに地元の小学生達が元気よく登っていった。よい遊び場になっているのかもしれない。
帰り道の入間川の土手道から右手を見下ろすと、そこは夕日で黄金色に輝く草原。
夕暮れに染まった風景は旅の締めくくりという感じがして好きだ。