10/03/27(Sat) [長年日記]
▼ OM-18GE再修理
朝イチでショップに出向いて再修理をお願いしてきた。不満点は前もってメールで伝えておいたので打ち合わせはスムーズに進んだ。工房から届いた作業明細によれば、ブリッジ周りの粗い作業はやはり若い人によるもので、フレット周りは工房の代表さんがやってくれたそうである。たしかにフレットはすばらしくピカピカではあったけれど、それよりなにより演奏上一番重要なネックの直線性を第一に調整して欲しかった。今度は大丈夫かな・・。
例えば自分の'69ストラトは20年前買ってすぐに知人のリペアマンに指板周りを調整してもらったんだけど、これがエクセレントに完璧な仕上がりで、年月を経た今でなおネックを握ると手とギターが一体化するような自然な演奏性をキープしている。一度こういう極上の弾き応えを覚えてしまうと、ギターのどっかに不満を感じながら弾くなんて、絶対耐えられないことなのだ。
▼ 擦り合わせに再度挑戦
ということで、昨日のOM-28Vのフレットの擦り合わせの続き。
今日はボディ部分のハイポジションの高さのみを調整する。前もって調べておいた山の頂点となるフレットを中心にちょっとずつ削っていく。#240のペーパーとか使うと予想以上にあっけなくどんどん山が減ってしまうので削りすぎには要注意だ。
削って仕上げては弦を張り、試奏して確認してはまた調整・・を2度繰り返して最終的に妥協点に達したが、どうも昨日の一番初めの作業で気前よく削りすぎたらしい。5〜9フレット辺りの高さが若干足りないので、巻弦側のその辺りのポジションを強く弾くと少しバズってしまう。このギターも新品で買った時からサドル高が低めで、なぜかネックの反り方までもが18と同じ傾向にある。擦り合わせ時ネックはまっすぐにして作業したが実際使用する時にはやや順反りにしているため、相対的に中間フレットが低くなってしまうのだろう。サドル交換で高さを上げられればロッドも±0位置に戻せるし万事解決するのだが、ロングサドルの取り外しはこれもまた難易度が高い作業だ。
このままこれ以上他を削って合わせるのはすでに危険な域に入っていて、特にハイポジションのフレット高はもう半分くらいまでになってしまっている。まあ次回のフレット交換まではこれで妥協することにしよう。
めんどくさがらず順を追って作業を進めればフレットをツルピカにするのは意外とカンタン。だが20もあるフレットそれぞれの高さをきちんと整えるのはなかなかに至難の業だ。ここが熟練の職人と素人の決定的な差だろうな。
得た教訓はとにかく「少しずつ慎重に削れ!」w 端材か何かを使ってあらためてフレット交換にも挑戦してみようかな。
▼プロの作業風景