17/07/23(Sun) [長年日記]
▼ 900SS リアブレーキ修理
フルードの漏れの原因はキャリパーピストンのシール破損と思っていたが、ふと考えて思い当たる
帰宅後のチェック時に片側のピストンが斜めって外れかけていた もしかしてフルードは単純にピストンが脱落したために漏れたのではないか?
そしてピストンが異常に飛び出たのは、対向のピストンが固着していて完全に引っ込んだ状態から動かなかったから…?パッドもそれなりに減っていたので、片方のピストンだけがせり出せば当然シールの範囲を超えて飛び出してしまう…それが原因ならばシールの交換をせずとも直る可能性がある
一度考え始めると矢も盾もたまらず、夜が明ける前から作業開始
キャリパーからピストンを外してみると少しタテ傷が入っていた となるとここからフルードが漏れた可能性も否定は出来ない どの程度のキズで漏れるのか自分には経験不足でわからないからだ
シールをじっくり観察するとこれといって大きな破損箇所はないがごく薄い擦り痕があるのは確認できた しかしこれもどの程度のキズで漏れ始めるのかがわからないのでなんともいえない…
とりあえずピストンを磨いて組み直してみよう この際パッドも新品デイトナゴールデンに交換する 赤パッドよりも減りづらい
800番のペーパーから始めてピカールで仕上げ ツルツルにはなったがタテ傷は消えてはいない…とはいえ場所的にはダストシールから外側にあたる部分 ワンチャンあるか?
シールとピストンにシリコングリスを塗って組み上げ、そこからは鬼のエア抜き
なにせシールが抜けていない確証がないので先の見えない作業
何度エア抜きをしてもさっぱり手応えが戻らず、やっぱりシール抜けなのかなと諦めかけることしきりだったが、キャリパーからフルードが漏れてくる気配がないようなので作業を続けていると、ついにペダルに確かな圧が掛かった!やった…
作業開始から完全にエア抜きが終了するまで4時間弱…
しかしながらこれでどうやらシール抜けではなく、ピストンの出の不均等が原因だったことが明らかになった なんともリアブレーキは900SSのアキレス腱でマメなチェックが必要だなあ…
作業を後押しするかのように、涼しい朝でさして汗もかかずに済んで本当に助かった