05/03/08(Tue) [長年日記]
▼ 2005初奥多摩行
午前11時家を出た。
目的地は今年初になる奥多摩だ。
今日は昨日に続いて今年一番の暖かな陽気。
なにもこんな時期に自ら花粉の原産地に飛びこんで行かなくても良さそうなものだが、これもライダーの性か。
家の前の国道がものすごい渋滞なので、県道8号からR16にアクセス。
R16からいつもの豊岡街道(●)ではなく、平行して走る茶どころ通り(●)で青梅に向かう。
何度か迷い込んだことはあったが、どこからどうつながるのかは最近ようやく理解したのである。
茶畑いっぱいに林立する風車がとても印象的な道だ。
住宅街の中を通る豊岡街道から1本それただけで、こうまで景色が変わってしまうのも不思議なもの。
仕事場で暇な時間によく地図を眺める。
そうすると、こんな抜け道が、とか、あの道はここにつながるのか、などということがよくあるのだ。
それを実地で試すのもまた楽しい。
ナビでは味わえない楽しみ。
青梅バイパスから折れた吉野街道も渋滞がち。
おそらく梅を見に来たのであろう観光客の車もペースが遅いが、なにより道路の工事が多い。
渋滞を避け、早々に梅ヶ谷峠(●)に折れる。
峠道はところどころ塩カルウェット。
早咲きを除けば、周辺の梅はまだつぼみから1、2分咲き程度だった。
見ごろは連休ごろになるだろうか。
桧原街道を一路周遊方面へ。
路面はほぼドライ、久しぶりの気持ち良いワインディングラン。
冬用装備で暑くもなく寒くもない、心地良い涼しさだ。
しかし数馬集落手前辺りから山肌に日がさえぎられる場所が多くなり、空気は一段とひんやりとし始め、残雪とウェット路面が多くなる。
周遊ゲートを過ぎ、奥多摩湖方面へ進む。
ドライ路面は多いが、コーナーを抜けた日陰は濡れているなんてことが多々あるので、ペースはそこそこ。
特に月夜見第2から第1駐車場間は塩カルウェットが多いので用心。
月夜見第1で小休止の後、無事周遊を抜ける。
春を待ちかねたバイクの姿もちらほら見かけた。
三頭橋(●)を渡ると左折、湖沿いにR139を進む。
原始村(●)で昼食を摂ろう・・と思ったのだが、あいにく休業。
それではと引き返し、のんきや(●)へ。
ラーメンと半ライス。
とんこつしょう油スープと軽やかな手もみ麺が美味しい。
居合わせた客のNTTのオジサンと
「バイクかい」「柳沢峠は雪あるよなぁ」「この天気だから大丈夫かもなぁ」
などと少し話す。
のめこい湯(●)に浸かってのんびりするのもいいな、と思いつつ、丹波山村方面に走り出す。
が、さっきのオジサンの言葉に影響されたのか、湯を通り過ぎ柳沢峠に向かってしまう。
まあ入ろうと思えば帰りにも入れるし。
ここまで来ると走る車の姿は極端に少ない。
まぁそりゃそうだ。
路面はドライだったり、ウェットだったり。
日陰でないところはそれなりに楽しめる。
しかしバイクはすっかり泥だらけ・・
柳沢峠(●)の茶屋は休業中だった。
自販機で缶コーヒーを買う。
気温は9℃、HOTでなくても問題ないほど。
雲ひとつない気持ち良い空だが、残念ながら富士山の姿は薄っすらと霞んでしまっていた。
峠を下りて、湯にも寄らずに帰路に着く。
即刻洗車して車体に着いた塩カルを洗い流さなくてはならないので、なるべく明るいうちに帰りたい。
だが帰り道に選んだ青梅街道はバスにつかえてトロトロ運転。
SSで徐行ペースを続けるのは、非常に神経が疲れ、かつ眠くなる。
左手に古里のイヌグスの木(●)が見えたので一休み、車の列をやり過ごした。
軍畑(●)から小曽木街道(都道193号)に抜けて、県境のコンビニ(●)のベンチで再びぼーっと体と神経を休める。
空は夕暮れに染まっている。
あー、なんかのどかで落ち着くなぁ。
小曽木街道から豊岡街道へ・・と。
今日これまで、山の中でもずっと何事もなかったにもかかわらず、ここにきて突然花粉症が酷くなった。
やはり気温が高い地域の方が花粉は飛ぶらしい。
あっという間にクシャミが止まらなくなった。
オプションの桜山展望台を探す気力も無くなってしまった。
かくして今年も花粉との闘いが始まったようである・・