09/08/25(Tue) [長年日記]
▼ グローバーペグの分解
グローバーのようなロトマチックペグも分解が出来るとどこかのサイトで見て、試しにWestoneの傾いだペグをバラしてみた。
トルク調整用のネジを外してノブを引っ張って外す。ナイロンと鉄のウェーブワッシャーを取り、糸巻のシャフトを回すとスルッとチューニングシャフトが抜けた。本当に分解出来たよ。残った糸巻のシャフトを取り出すにはカシメてある後ろの丸いフタを外さなければならないのでここはパスして、抜いたシャフトの開口部からパークリを噴きまくって古いグリスを洗い流す。十分乾いたら、新しいグリスをベタベタと注入。
後は元通りに組み立てる。単体の状態ではスムーズに動くようだったが、ギターに取り付けて弦を巻いてみると残念ながら動きは完全には復調していなかった。ウェーブワッシャーの当たる部分に凸凹が出来ているのを修正すればもしかしたら直るかもしれない。今度やってみよう。
▼ D-28ペグ再交換
さて、うちにはグローバーのペグがもう一式ある。もともとD-28に着いていたものだ。微妙なチューニングのしづらさに悪態をついてゴトーに換えてしまったが、Westoneをいじっているうちになんだかグローバーもそれほど悪くない気もしてきたw このスタイルにはやっぱり滲み出る当時の雰囲気があるのだ。
ものは試しと全てのペグを分解、グリスアップして再度D-28に取り付けてみる。脂分が切れてカラカラの状態だった時と較べて見違えるようにスムーズな動きになった。ギアのバックラッシュは相変わらず多めなのだが、動きが良くなったので微妙なチューニングもやりやすくなった。これなら十分実用に耐えられる。
▲やっぱりグローバーの方が似合ってるなぁ
このニッパチは手元に置いて弾き込んでいるうちに鳴りが良くなったのは良いのだが、トップに較べるとバックがイマイチ動いておらずライトポップ向きの明るい(軽い)音になってしまったのがここのところずっと気に入っていなかった。そこでテンションのキツさに短期間でやめてしまったミディアムゲージを張ってみると・・あのズシリと腹に響く低音が甦った!硬めのピックで弾いた時のゴリッという低音弦の気持ちよさは異常。定説どおりドレッドノートに一番合っているのはミディアムゲージなのかもしれない。クラシックやアクロバチックなソロ(独奏)ギターを弾くにはちと厳しいが、普通にコードを弾いたりラグタイムを弾いたりするならテンションも全く問題ない。音重視でこれでいくことにしよう。