10/08/07(Sat) [長年日記]
▼ Martin D-28
最近またお気に入りになった、アコギ道にハマってから一番初めに買った'75のD-28。久しぶりに弾いてみたら、これがなかなか良い。湿度調整シートを入れてはいたもののほとんどケースにしまいっぱなしだったのに、なぜか湿気がすっかり取れていて、ピック弾きならずともフィンガーでも音の出が軽くなっていた。もちろんスキャロップド・ブレイシングのOM28V、18GEほどの触れれば鳴るような敏感なタッチではないが、十分にボディが振動しているので弦鳴り感だけが強かった以前よりも、年代を経た木の枯れた味わいや深胴ボディの残響感がしっかりと感じられる。湿度調整を木材や畳がやってくれる日本家屋はギターにもなかなか良い環境みたいだ。
おかげでこの数週間というものD-28ばかり弾きまくっている。やっぱりドレッドノートはレンジが上下に広いので、弾き語りのバッキングにはよく合うし、場合によってはちょっと鼻につくスキャロップの常にリミッターで補正されているかのような飽和感がなく、音の出方がリニアで素直なので、さあ弾くぞと気負わずにヒョイと手に取ってポロポロと弾いていられるのだ。もっとも、単にすでにキズだらけなので気兼ねがなく弾けるってだけかもしれないが。
ビンテージタイプの44.5mmのナットやサドル幅の広さも少なからずプレッシャーになっているのかもしれない。慣れたとはいえ、やっぱり1弦から6弦まで渡るようなフォームでは、それなりに手の大きな人じゃないとキツいよ。逆にナット幅が狭いと、今度は押弦した際に隣の弦をうっかりミュートしまう確率が高くなるから、あまり極端じゃなくてレギュラーとビンテージの中間くらいの弦間隔がいいんだけどな。
仕事場のロビーで録音したものをいくつか。
▼ピックでのコードストローク(ネック寄り〜ブリッジ寄り)
▼Bye Bye Baby Blues
(C)Woody Mann
▼Take Me Back
(C)Fled Sokolow
▼バッハのブーレ ※後ろでうるさいのはコーラの自販機の音です(;^ー^)
(すべてPCでノーマライズ後、MP3に圧縮)