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kato@川越の日記兼覚え書きです。
主にDUCATI 900SS、アドレスV125Gやラパンでの旅や整備などを忘れないように記録しておきます。

11/06/29(Wed) [長年日記]

ベンドするとチューニングが狂う問題

この間から'57 Vintage Stratocasterに、チョーキング(ベンド)をすると、とたんにその弦の音程がフラットして戻らなくなってしまう問題が発生。アームダウンの後は逆にアップしたままになってしまう。1、2弦、特に2弦は酷くてチューナーで測ると±1Hzもズレてしまうので、はっきりいってまともに演奏出来ない状態だ。

症状からみて、ベンドやアーミングの後、弦がどこかしらに引っかかって元の場所に戻れていないのは間違いないので、まずは摺動箇所を潤滑する。

サドルとベースプレートの角をヤスリで丸めて薄くグリスを塗り、トレモロユニットのスタッドスクリュー、ナット、ストリングガイドも同様に潤滑してみたがさっぱり改善しない。

 

そこでトレモロユニットを昔使っていたゴトー製と交換してみる。こちらはずっと問題なく使えていた物なので、これでもダメなら原因はほぼナット周りで確定だ。はたして症状は良くならなかったが、このままゴトー製を使うことにする。

というのは、比べてみるとトレモロ自体、純正(右)よりもゴトーの方が加工が良い。スタッドスクリューに当たる穴のエッジがしっかり出ているし、なによりプレスサドルの弦が通る溝穴の長さが全然違うぞ!?(ひとつ上の写真参照)純正品は溝穴が短いので弦がサドルに乗る前にその角で一箇所余分に摩擦を生じてしまうのだ。ストラトの基本構造を無視した酷い造りだ!いったいどこがパーツ作ったんだ?レオ・フェンダーが泣いてるぜ。

 

さてヘッドを横からよーく見てみると、1、2弦のブッシュが傾いているのに気がついた。もしや・・ペグなのか?そういえば2弦はペグがやや斜にネジ留めされていたので直したことがあったぞ。

1、2弦のブッシュは弦が引っ張るテンションで穴が広がってしまったのか、取り付けがやや緩い感じだ。真っ直ぐはめ直したが、弦を巻いていくとすぐまた斜めになってしまった。かなり怪しい。でもちゃんと直すには一度ブッシュ穴を埋めて開け直すことになり、俺のようなアマチュアにはかなり難易度の高いリペアになる。そこで瞬間接着剤を薄く穴の周りに塗る簡易的な補修を試みた。接着剤が完全に乾燥してからブッシュを圧入するとしっかりきっちりとはまった。これでもうブッシュがぐらつくことはないだろう。

2弦のペグ自体も少々シャフトの遊びが大きい気がしたので、他弦のペグと交換してなるべくシャフトが傾かない位置でネジ留めした。

ナットは引っ掛かりがないよう、溝を念入りに切り直した。漂白牛骨なので滑りが悪いのかもしれない。でもお店のストラトはみんな普通の漂白牛骨なんだけど、チューニングは安定してるよ?おかしいなあ・・。案外このナットだけがあまり良くない出来なのかもね。

怪しいといえばストリングガイドもかなり怪しい。特に2弦はペグからナットまで直線になっていない感じだ。ラジオペンチを使って、出来るだけ羽の形状を弦の当たりがスムーズになるように曲げ整えて、弦の曲がりを緩やかにするためやや高めにセット。

以上の調整の結果、なんとか最小限の狂いにまで復旧してほっと一安心だ。いくら音色が気に入っていてもチューニングが合わないんじゃ気持ち悪くて弾けたものじゃないよ!後は残る懸念のナットを無漂白牛骨に交換してみようと思う。

今までナット交換は最小限の工具でやってたけど、たぶんこの先もまだまだいじる機会は多いと思うので、作業がはかどりそうな工具をStewMacでいくつか注文した。Expressじゃなくて安いAir Mailにしたから届くまでは数週間かかるみたい。早く作業したいんだけどね〜(^_^)

Tags: 音楽

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