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kato@川越の日記兼覚え書きです。
主にDUCATI 900SS、アドレスV125Gやラパンでの旅や整備などを忘れないように記録しておきます。

11/09/24(Sat) [長年日記]

'57 VinST フレット交換 その2

今日は打ち込んだフレットを擦り合わせする。指板修正を端折っているので、しっかり直線性を出すまでには相当削ることになりそう。

フレット以外の指板面をマスキングテープで保護、フレットにマジックでマーキングしたら作業開始。ストレートエッジで随時直線性を確認しながら、#400の耐水ペーパーを貼りつけたアルミのコの字アングルで、ジョリ、ジョリとフレットを削っていく。フレットは概ねしっかり奥まで打ち込めたはずだがやはり素人作業なのか、なかなか平坦にならない。

ハイポジションを中心に、かなり削ってなんとか直線が出た。それでも元のフレットに比べれば全然山が残っている。7.25(184)Rは自分にはちょっとキツすぎなので、ハイフレットに行くほどフレットエッジよりも中央部を余分に削って、擬似コンパウンドラジウス(円錐指板)効果を出している。

 

次は専用のヤスリで、削られて平らになったフレットの頭を再び山型に戻す。ここでもマジックでマーキングして、削り具合を確認しながら削っていく。真ん中にマーカーの細線が残るくらいでやめておく。

 

フレットのエッジを平ヤスリで35°くらいの角度に削り揃える。専用のブロックがあると便利なんだけどそう頻繁に使うものじゃないし、ちょっと高いんだよな・・

ヤスリをかけた後はバリが残っているので、専用の細工ヤスリでこれを取る。これをどこまでしっかりやるかで弾き心地が大きく変わってしまう。ポジション移動する時に手に違和感を覚えないくらいまでしっかりと滑らかに削り込む。

指板からはみ出ているタング(足)のバリを取るのもまた面倒な作業。マスキングしてあるとはいえ、ネックの塗装に傷をつけずにバリだけを取るのはなかなか至難の業。塗装の工程があれば面一にしてから塗り直せるんだけど・・気をつけて作業したものの、手に馴染むくらいまで削っていたらやっぱりあちこち塗装も削れてしまった。

 

擦り合わせの磨き工程に入る。耐水ペーパーの#400、600、800、1000と段階を経てフレット山を磨いていく。その後スチールウールで磨いて、最後はピカールで艶を出す。地道な作業。

 

フレット完成!良い仕上がりだ。

 

さて、フレットが高くなったぶん相対的にナット溝が低くなり、案の定すべての開放弦でビビリが発生してしまった。先日交換したばかりのナットも作り直さなければならない。またしても地道な作業・・

 

ナット交換も済み、やっと完成。

試奏してみると・・あれ?音が・・妙にシャリシャリしてる・・!?金属的な弦鳴りばかりが強調されて、コキッというまろやかなヴィンストの中域が無くなってしまった・・やっぱりフレットをデカくすると音質も変わってしまうのだ。そういえば太いフレットのコンポーネントのストラトとかってこういう音してるよなあ・・><

フレットだけでこんな変わるもんなのかぁ。かといって低いフレットは弾きづらいし。困った困った。ライブが終わったら元のタイプのフレットに戻そうかな・・

Tags: 音楽

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