12/10/06(Sat) [長年日記]
▼ D-18の調整
今日はD-18で気になっていたところをちょっと調整することにした。
まずはペグの油切れをメンテナンス。ペグのつまみの先にある小ネジを外しつまみを取ると、ウォームギアを抜くことが出来る。ワッシャーとトルク調整用のウェーブワッシャーを無くさないように。
ウォームギアの茶色く劣化した油汚れをパーツクリーナーで洗浄したらギアとシャフトの摺動部分にまんべんなくグリスを塗ってケースに戻す。少なすぎもつけすぎも良くない。はみ出たグリスは拭きとる。
本当はケースの方もクリーニングした方がいいのだけれど、ヘッドからペグを取り外すのが面倒で今回は省略した。でもこれでスムーズな動きに戻った。
若干のハイハネがあるので、ハイポジのフレットを少し擦り合わせようと思ったら・・なんとフレットが浮いていた。なんだかそんな風に見えたので指で押したら案の定グニッと引っ込んでビックリ(笑) これはボンドで留めるなり、タングを加工して打ち直すなりしなければならない。
ちょっと悩んだが、どうせフレットを抜くのなら・・ということで指板を修正してしまうことにした。16F辺りからエンドに向けて斜めに薄く削っていく。ウッドブロックで240→400→800番とペーパー掛け。ちなみに、うちのD-28には入手した時すでにこの修正でハイハネ対策がしてあった。
アコギのハイポジは下が空洞のボディなので、フレットを打つには中にスペーサーを詰めてトップの割れを防止しなければならない。フレットをプレス出来る専用工具があると本当は一番確実なのだが。
慎重に打ち込んでいく。減りがほとんどなかったので、指板に刺さるタングの位置がズレるように1弦と6弦の向きを逆にし、タングにもニッパーで少し凹凸を加工して、再度の浮きを防止した。
ストレートエッジを当てたところ、今度は6弦9Fがやや出っ張っていた。
浮いたフレットに手垢が潜り込んだのか、はたまた浮きを接着材のようなもので固定していたのか、その分が少し盛り上がっていたのだった。フレット底部を綺麗にしてタングを加工し打ち直し。よく見ると7、8フレットあたりも怪しい・・(;^ー^)
とりあえず一度弦を張ってみると4弦にまだ少しバズが残っている。完全に解消するには擦り合わせをするしかないかな。しばらくはこのまま使ってみよう。