04/11/22(Mon) [長年日記]
▼ 晩秋の奥多摩
予報によると今週は天気にも恵まれるとのこと。
ただ明日は休日で人出も多そうなので、今日のうちにのんびり走って来ようと思う。
午前9時に出発、圏央道を使い檜原街道へ。
数ヶ所で道路工事が行われていた。
上川乗交差点を過ぎるとようやく道も空いた。
快調に飛ばす・・と行きたいが、調子は今ひとつ。
冬装備で着ぶくれしているせいか、精神的なものかはわからないが、コーナーでバイクを倒せない。
周遊道路に入ってもそれなりのペース。
路面も浅間尾根まではほぼドライだが、奥多摩湖側は濡れているところが多い。
あまり走りを楽しめる状態ではなく、早々に通過する。
三頭橋を渡り左折、R139へ。
湖沿いの気持ち良いワインディング。
山道はどこでもそうだが、たった1台の遅い車のおかげでたちまち渋滞が出来てしまう。
スペースのある場所で後続車をやり過ごしてくれれば皆がハッピーなのだが、そういう車のドライバーにはたいてい自覚がない。
遵法運転も時と場所によりけり・・ムニャムニャ、いやなんでもありません。
人知れず毒づきながら進んで行く。
原始村で蕎麦をと思ったが、やっていなかったので、そのまま松姫峠に向かう。
日頃は交通量も少なく気持ち良く走れる道だが、今日は平日にもかかわらず対向車が多い。
そうなるとセンターラインの無い道はちょっと走りづらい。
峠で小休止。
山もオレンジに色づいている。
ここでようやくカメラをパチリ。
このごろなんだか、走り出すとなかなか止まれない・・
猿橋に到着、本格的にバイクを降りて休憩。
紅葉情報ではもう落葉とのことだったが、まだ綺麗に色づいている木もあった。
先日お祭りの際訪れた時とは変わって静かな雰囲気。
観光スポットと知らなければ、気づかずに通り過ぎてしまう車も多いだろう。
まずは橋正面にある、「忠治そば」の店で腹ごしらえ。
看板の忠治そばには馬肉の竜田揚げがついてくるみたいだ。
俺は普通のざる蕎麦にした。
うーん、いかにも観光地の蕎麦だなぁ。
峠走りで冷えた体に温かい蕎麦湯が染みる。
人心地ついたところで、付近を散策する。
あちこちでカメラマンが三脚を立てていた。
ちょっとした遊歩道と展望台もある。
地味スポットだけどそれがまた良い感じ。
下の写真は展望台から。
橋を見上げる格好になる。
橋に戻り、渓谷を見下ろすと・・
まるで虹のグラデーションのようななんとも鮮やかな紅葉!!
蒼い川面に美しいコントラストを描いていた。
しばし時間の経つのを忘れて見惚れる。
猿橋を後に、旧甲州街道(県道30)に入る。
犬目宿をじっくり観察するが、やはり建物自体に古い宿場町の面影はほとんど残っていなかった。
大火による消失とのことだが、残念である。
談合坂SAを見下ろす道端に腰を下ろして休憩。
ここももう秋の風景である。
向こうの山のどこかでひっきりなしに、バララララ・・と飛行機もしくはヘリコプターが旋回する音がしていたが、ついにその姿を発見出来なかった。
R20に戻り、上野原からあきる野に戻るつもりが、途中の分岐を間違えたようで、いつの間にか陣馬街道に入っていた。
とはいえ、緑が濃くなかなか良い雰囲気の道なので、そのまま進むことにした。
ハイカーの姿を多く見かけたが、至極もっともである。
ほどなく和田峠に到着する。
立派な茶屋があるので一休みしようかと思ったが、駐車場にでかでかと書かれた「有料」の看板を見て一気に興醒めしてしまい、そのまま通り過ぎてしまった。
おそらく今思えば、そのスペースは車で来たハイカーのための駐車場だったのだろう。
寄っても良かったなぁ。
八王子方面へ下りる道は上野原側と違い、とにかく狭い舗装林道。
薄暗い道をひたすら下っていく。
車同士ならすれ違うのも大変だろう。
集落に出ると、なんともひなびた紅葉の人里の風景。
何がどうと言えないが、どこか懐かしい感じ。
自然に心がほころんでゆく。
突出した目玉スポットがあるわけではないが、里全体が紅葉に包まれ、なんとも穏やかな雰囲気である。
もう一度ゆっくりと訪れてみたい。
あきる野に抜け、圏央道で帰宅。