05/06/07(Tue) [長年日記]
▼ 奥多摩〜奥秩父
昨日に引き続き天気は上々。
今日は塩山市にちょっと用事があったので、まずは奥多摩方面に向かった。
時刻は午前9時。
R16〜茶どころ道り〜R411と順調なペース。
青梅から奥多摩へのアクセスは青梅街道、吉野街道、檜原街道と3通りのルートがあるが、今日は吉野街道を選択。
吉野梅郷を過ぎたあたりから濃くなる緑が心地良い。
再びR411に合流した先の、鳩ノ巣の鳩美(●)で食事を取ることにした。
最近檜原街道経由が多かったので、ここに来るのはずいぶん久しぶりだ。
思い切ってもりそばと玉子丼を注文した。
そばは柔らかめの平打ちで、もうちょっと腰が強い方が好みかな。
玉子丼はとろとろ半熟卵〜(*^^*)ウマー
みそ汁も澄んだ味でとても美味しかった。
今日は小河内ダム、周遊道路は素通り。
奥多摩湖は梅雨前で水量を減らしているのだろうか、だいぶ渇水していた。
緑深い丹波渓谷を貸し切り状態で快走する。
柳沢峠手前の橋の路肩にバイクを停める。
谷越しに山々を見通せるここからの眺めが、俺はとても好きだ。
平日なので車の騒音も無く、冷涼な風の吹く中聞こえてくるのは、虫や鳥のザワメキだけ。
あぁ、癒しの波動w
峠を越え、塩山市に入った。
今日の目的の一つは、先日の事故の相手と、その時お世話になった自動車工場を訪ねることだった。
昨日SAで買ってきた手土産を持って訪ねると、どちらも喜んで歓待してくれた。
これでようやく肩の荷がすっかり降りた気分である。
さて、時刻は午後1時半。
今日は秩父の方に抜けて戻ることにしよう。
塩山からR140に出るなら、フルーツライン(●)を通るのが空いていて早いし、展望も良い。
R140もほとんど貸切り状態で、自然とアクセルが開いていく。
雁坂トンネルを抜けて奥秩父入り。
このまままっすぐ帰るのも芸がないので、秩父湖と三峰神社(●)を見に行くことにしよう。
秩父湖へはバイパスが出来る前に行ったような気もする(がよく覚えていない)が、三峰神社はいまだ未踏の地であった。
記憶の片隅にあった片側通行のトンネルから、ダムの上を渡って、三峰山の山頂に向かう。
高度が上がるにつれて、奥秩父の山深さが実感される。
極端に狭いV字峡谷である。
山頂に近づくと、山には雲だか霧だかがかかってきた。
三峰神社に到着。
広い境内の参道を歩いて進む。
参道には食堂や土産物屋が何軒も並んでいる。
さすがに平日なので閉まっている店が多いが、休日などには賑わうのだろう。
日が陰り暗く人気の無い境内は、そこはかとなく冷厳。
特に奥宮に向かい、霞みがかった山々を望んでいる遥拝殿の光景は、孤で凛としていた。
しかし予想外に立派な神社だ。
立ち並ぶ全国各地の摂末社(神社の出張所みたいなもの?)もある意味壮観w
拝殿のカラフルな装飾は実に見事。
拝殿とは正反対に、木肌のままのなんとも渋い神楽殿で奉納されるという舞を一度は見てみたいと思った。
秩父市荒川に入り、先日は浴槽の掃除で浸かれなかった柴原温泉(●)に寄る。
湯をすくって顔をゆすぐと、やはり内湯も以前よりは若干消毒の臭いが残る感じがした。
決して気になるほどではないが。
しかしながら浴槽につけられた蛇口をひねると、生の鉱泉が吐き出されてきた!
匂いを嗅いでみると、強烈な硫黄臭である。
沸かしの浴槽もこれに近いままの泉質を保つことが出来れば、かなりのインパクトなのだが・・
#翌日、洗車してびっしょり汗をかいたのでさぞ汗臭いだろうと思ったら、意外にも温泉の良い香りが体から漂っていた。これにはビックリw
2chで美味いという評判なので、道の駅ちちぶ(●)で蕎麦を食べる。
ツユは深みとコクが今ひとつではあるが、噂に違わずしっかりした手打ち蕎麦で、ヘンな街中の蕎麦屋よりは断然美味い。
なんといっても、大盛にしても550円とコストパフォーマンスが非常に高い。
5時を回り、空には雲が垂れ込めてきた。
そうそう、ヘッドライトが点かないんだった。
ということで、暗くなる前にバルブを買おう。
国道沿いのホームセンターで激安のバルブを発見して買った。
耐震のバイク用じゃないけど、2本で980円(半額!?)なら多少寿命が短くてもまぁ良いかな、と。(^^)
駐車場にてバルブを取り付け。
無事にライトも点いたことだし、これで余裕を持って帰路に着ける。
・・正直さっきまでは、昨日と同じように、暗くなる前に家に戻らねばと少し焦っていた。
ツーリングをするのは縛られた心を解放するためなのだから、何か悩みや不安を抱えながらするものではないのだよなぁ、やっぱり。