06/10/09(Mon) [長年日記]
▼ 乗鞍お泊まりツー 2日目
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ありすで早寝するとたいてい4時、5時には目が覚めてしまうのだけれど、今日はさすがに疲れていたのだろう・・7時を回っていた。
天気も昨日と打って変わって穏やかなピーカン。青空。
早朝の乗鞍の冷気の中、冷えた体を露天風呂で温めているとなんとも言えない極楽気分だ。
朝食後早々に宿を出る。
昨日、バイクを車庫の奥に入れてしまったので、後から来たお客さんのバイクをどけてもらわないと出すことが出来なかった。
持ち主にも迷惑を掛けちゃうし、早朝にバイクで散歩に出ることも多いから、次からはお客が多そうな時には外に停めるようにしよう。
国道は上高地との合流からすでに渋滞が始まっていたが、抜け道の県道を使い松本までバイパスする。
松本城を右手に仰ぎ見つつ、県道67号にて扉峠を目指した。
遅い車はパスしたりやり過ごし、アザレアライン(旧よもぎこば林道)を気持ち良く流す。
行列も追い越しが可能な車の台数ならいいけれども、10台近く連なってキンギョのフン状態になってしまっていると、渋滞の原因である先頭車がどかない限りはいつまでも同じ徐行ペースで延々後ろを着いて行かなければならないので、ストレスが溜まる一方だ。
長い車列に追い着いた時は路肩に一度停めて、前方がクリアになるタイミングを待って再発進。
これは身軽なソロツーだから出来ることだが、なかなか良い方法である。
たいていはさっきの行列がウソのように空いているものだ。
扉峠から上は低速コーナーの連続になる。
つづら折りを駆け登るとほどなく美ヶ原の展望台に到着。
うぉ気持ちイイ〜〜〜!!
広がる大パノラマ。
雑居ビルも電線も無い空。
広さと青さが実感できるひと時。
トイレに100円寄付した後、出発。
白樺湖までビーナスを一気に下り、女神湖から夢の平林道、蓼科スカイラインにて大河原峠へ。
陽を受けて輝く黄葉の林道を走る。
峠にはハイカーのものと思われるおびただしい台数の車が停まっていた。さすが休日。
峠に二軒ある山小屋で何かお腹に入れようと思っていたら、「南八ヶ岳の遭難者の救助に向かうので休み」との貼り紙があった。
普段バイクで峠道を走っているぶんにはあまり感じないことだが、ここにしろ奥多摩・秩父にしろ、実際は山登りするようなところまで上って来ているのを改めて認識する。
峠からすぐの東側はウォッシュボード並の舗装の波打ちがヒドかったが、ようやく補修されるようで良かった。
当該区間の舗装は剥がされて、ダートの下地になっていた。
まだコブ状のヒビ割れの箇所は残っていたけど、それも補修されるといいのだけれど。
そこから下の稜線に沿ってなだらかに走る区間は名前通りに爽快なスカイラインでガンガン走れる。
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佐久からはいつもならR254で内山峡を越えるルートを使うが、久しぶりに十石峠を越えたくなった。
車が多いR141を敬遠して、狭いがガラ空きの県道2号を南下、R299へ折れる。
しばらく広くて快適なバイパス級の道が続くが、峠の前後は昔ながらの1車線幅しかないタイトなヘアピンだ。
意外にも、多くのマイカー客が峠の展望台で休憩中だった。
お弁当を食べてるライダーもいたよ。
いちおう国道とはいえ、こんな不便な山道にみんなよく好き好んで来るものだよなぁ。俺もだけど・・
でもバイクはともかく自動車でねぇ。
峠より群馬側は路面に落ち葉と漏水が散らかっており、ぐっとペースダウン。
狭い山道を下りきると、ようやく道幅が広くなる。
腹が減ったので食事処を探すが、なかなかこれといった店が見つからない。
あの道の駅(とその向かいの蕎麦屋)は避けたいしなぁ・・
野栗沢で目に入ったうどん屋に飛びこむ。
看板にはすりばちうどんとあるが、箸袋にはすりばち荘と印刷されていた。
隣りかなにかが温泉宿かと思ってキョロキョロ探してしまった。
道を挟んだ向かいにヴィラせせらぎという国民宿舎があるけど、これは関係ないみたいだ。
国道からもっと奥の方にある民宿らしい。
頼んだのは天ざるだけど、小鉢がいっぱい付いてきてなんだかちょっと豪華版。
田舎風平打ちのうどん自体はそこそこの出来だったけど、天ぷらが美味かったしこれで800円なら満足だな。
R462神流湖方面との分岐で折れてR299をキープ、釣り堀の店先で食後のコーヒー休憩。
ベンチにもたれて脱力しているところへ通りかかった地元のおばちゃんと目が合い、「気ぃつけて行きなよぉ」と声を掛けられる。
たった一言が嬉しいもんだよな。
ミューズパークの東屋で昼寝の後、秩父の市街に出る。
R140との交差点を直進したけど、今日は休日の午後、案の定ヒドイ大渋滞。
こりゃ動くの何時になるかわからないな・・てことで県道11号に左折、定峰峠へ。
さすがにこっちはガラ空き。
小川町に抜けて関越のつもりだったけど、グリーンラインで鎌北湖まで一気に抜けることにした。
高山不動尊の前を通る時、閉まっているところしか見たことのなかった不動茶屋が開いていてビックリした。やってたのか・・
顔振峠にも何軒か茶屋があるが、そのうちの一軒の喫茶店、ベラヴィスタに入ってみる。
バルコニーから西日射す連峰を眺めながらの一服は、旅の終わりにふさわしい。