08/07/07(Mon) [長年日記]
▼ 毛呂山・越生の山道を探索する
雨が降ったりやんだりの天気。午後になるとなんとなく雨雲の勢いが弱くなってきた気がした。家に引き篭もっているのにも飽きたので、もう雨でもいいやとカッパ持参でアドレスのイグニッションをONにする。
さざんか通りからさつき通りを抜けてr74に抜けるルート。いつもだとこのまま真っすぐr30に出るが、そこの交差点は詰まりがちなので地図で探した迂回路に折れてみる。地元車しか通らないような細道だ。しかしこの辺は本当広々として環境がいいな。
高麗川を渡る橋に出た。すごく幅の狭い橋で車一台しか通れない。対向車が来ていたのでたもとでやり過ごすと、バタバタバタバタ・・・ん?なんかすごい音を立てて走ってくるぞ・・
なんとこの橋、板敷きだったw(;゚o゚)w 腐っててバキッと割れたりしないかなぁとか考えつつ俺もバタバタバタと音を立てて橋を渡りきると、横道があり河原に下りられた。
シンプルな橋の全景を眺める。その間にもバタバタバタと車が何台も行き交う。My B級スポットてとこかなw
畑の中のくねった細道を抜けると下平沢の交差点だ。一段落着いたのですぐそばの自販機の立ち並ぶヤマザキで缶コーヒー休憩しながら、さてこれからどこに向かおうか?と自問する。よし、宿谷から権現堂林道で越生に出てあじさい山公園に行ってみよう^^
農家の庭先の色鮮やかな花を鑑賞しながら山間に入っていくと次第に気温が下がり、ときおり小雨がパラつき出した。カッパを着用する。この辺から路面はウェット。落ち葉で滑りやすいので慎重に進んでいく。なにせV125純正タイヤのウェット路面でのグリップはウンコだから(失礼)。
カッ飛ばすには向かないけれど、雨上がりの林道の景色には特別しっとりとした風情があって結構好きだ。まあ路面さえドロドロでなければね。幸い今日は大きな水溜りが一箇所あるくらいで走りづらいところはなかった。
林道笹郷線に折れてふもとに下り、快適なツイストロードからあじさい公園へ。
雨の平日とあって花見客はまばらだった。園内の花の密度は低めでちょっと寂しげ。最盛期を過ぎているのか、もしくは長く楽しめるよう一斉にではなく時期をずらして咲くのかもしれない。
そしてここからがいよいよ越生探索の幕開けとなった。小回りの利くアドレスなので横道を入るのも苦にならない。そういえばこの先はどこに続いてるんだろう?ときわめて軽い気持ちで走り出したのだった。
あじさい山公園の奥の支線を探索。どちらも行き止まりだったが探索自体が楽しいのだから結果はどうでもよい。ただ、あまり車の通行の無い山道には路面に苔が生していることがあり滑りやすいので注意が要る。えっ、これでもスリップするの?なんてケースが多々あった。
あじさい街道の峰コースという看板を見てそちらに折れてみる。山を越えて梅林方面に抜けられるようだ。
おっとこのルート、沿道のアジサイが結構凄いぞ。公園の周り以外にも楽しめる場所が意外とあるようだ。
梅林と上谷の大クス方面の分岐標識に出た。大クスを見に行こう。
クネクネと細い林道をしばらく上り下りしていたらやがて道がダートに・・一瞬迷ったが、固くしまった砂利道なのでそのまま前進することにした。土なら引き返していただろう。
若干ガレたところがあったが乗り切って再び舗装路に出てホッと一息ついた。再び標識に従って進むとやがて見覚えのある景色が現れた。
駐車スペースにバイクを置いて坂道を登っていくと、昼なお暗い林の中に樹齢千年以上といわれる巨大なクスノキが威容を誇る。そういや前に来た時もやはり雨上がりの日だったな。
大クスを後にしてさっきの分岐を梅林方面へ向かう。舗装林道を下ってふもとに下りた。
大豆工房みやという手作り豆腐の店があったので寄ってみる。俺がその場で食べたいんですけどというと店員さんが親切に応対してくれた。品物は各種試食が出来るようになっている。んー、どれも濃厚な味である。十勝大豆を使った納豆があったのでこれも買って家で食べたが美味しかった。さすがにパックの納豆とは全然違う。その前に値段も違うけどw
来た道を引き返し、あじさい街道に戻った。次の川沿いの支線の途中にあった砂防ダムは妙にお洒落な造りで、不思議に思った。
それとなぜか、すげー勢いで水流を放つ小便小僧のオブジェが・・(;^ー^)
川沿いを離れ坂道を上っていくと小さな集落が現れて道はそこで終わった。こんな山の上にも人の暮らしがあるんだなあ・・
次の枝道はギャラリー&カフェ山猫軒の看板に従い進むと、山間の集落の中に店があった。越生を走っていてちょくちょく名前は目にしていたけど実際に店を見るのは初めてだ。あいにく週末しか営業していないので俺にはなかなか入る機会がないのが残念。
峠を越えて進んで行くと分岐。奥に続く道には龍穏寺という寺があった。参拝しようかと思ったがバイクを降りて歩く気力がなかった。というのは先ほどからちょっと胸焼けがしていたのだ。なんとなく口の中が酸っぱい。クネクネ道の連続で気持ち悪くなったのだろうか。車じゃあるまいし?思うに、空腹とスリッピー路面の連続の緊張感によるものだったのだろう。
そろそろ日が落ちようとしている。雨雲はすっかり薄くなり青空が覗くようになっていた。山に戻り、行きと同じルートで帰路に着く。
鶴ヶ島のスターバックスで休んでカインズで買い物をしているうちにすっかり夜の帳が降りていた。
―以下、余話―
行きの休憩の後に走り出したところ、頭の中でガサッと何かがうごめいた。虫か?と慌ててヘルメットを脱いで頭をまさぐったが何も無い。耳に入っていないか何度も確認した。
その後は何事もなく家に帰るまでその件はすっかり忘れていたが、帰宅後に洗車していたところまたしても髪の中で何か動いたのでまさぐって確認すると・・グィッ うわっ!!なんかに指掴まれたっ!!?
慌てて手で頭から振り払うとそれは・・コガネムシだった!!!!
お前ぇぇ〜〜〜!!(;;^ー^) もしかしてバイク乗ってる間ずっとヘルメットの中にいたのか!!!??(((( ;゚Д゚))))ゾゾー
とてもおとなしくて辛抱強いコガネムシでした。