09/01/03(Sat) [長年日記]
▼ 新春 西伊豆へ
休みがたっぷりあるならどこへも出かけないのは損だと思ってしまう自分はつくづく貧乏性。12月が予想外に暖かかったので警戒が緩んだというか・・西伊豆まで泊まりツーに行くことにした。ネットの動画サイトで紹介されていた良さげな素泊まりの温泉宿を年末に予約しておいたのだった。
朝8時、かじかむ寒さの中出発。朝一で若干不安な始動の際、いったん掛かったエンジンがプシュッと失火して、フレームの隙間からモクモクとタバコのような白煙が上がってきた時にはどうしようかと思った。以前のことがあったので思わずレギュレーター周りを覗き込んでしまったが、幸い煙の出どころはキャブのインテークからで、単なる不完全燃焼と判明。・・心臓に悪いよ。
その後は関越〜環八〜東名と順調。しかし寒い、寒い・・>< 鮎沢PAで缶コーヒーをすすりながらしばらく体の震えが止まらなかった。体の芯から冷えてしまっている。一桁前半の気温に革ジャケットではさすがに無理があったか。
10時半沼津着。狭い街中を抜け西側の海岸線に沿って戸田を目指す。淡島、三津の観光地を過ぎてしまえば後は若干狭いが快適なワインディングである。
伊豆半島の北西に突き出た大瀬崎。せっかく初めて来たので下りてみるがどうやら有料の駐車場しかない。軽い気持ちでぶらりと立ち寄れるところではないみたいだ。残念ながらパス。
井田に駿河湾を望む展望台があったので休憩する。煌めきの丘からの展望は・・
富士山の頭に雲がかぶっているのが惜しいが素晴らしい眺め。丘と海に挟まれた小さな集落がまたのどかさを演出する。こういうところに親戚の家でもあったら楽しいだろうな。ぼくのなつやすみというゲームがまさにそんな感じだった。
戸田漁港に到着。ここらで昼食でも・・と思ったがイマイチ入りたい店が辺りに見つからず、コンビニでパンを補給して戸田峠に向かった。幸い路面状況も良く、気持ちよくアクセルを開けられた。
稜線上を走る西伊豆スカイラインに入ると路面はドライ・ウェットが半々になり、慎重な運転が必要となった。そうなると楽しみは走りよりも景色の方になるわけだが、南下では富士山を背にしてしまうので魅力が大幅減である。
仁科峠からは宇久須に下り海岸線に戻った。夕暮れ時の美しさには定評がある黄金崎に立ち寄る。遊歩道があり、崎の突端に展望台が設置されている。
ここもまた素晴らしい眺め。変質した安山岩が夕日を受けて黄金色に輝くという。ちょっと時刻が早かったがそれっぽい写真を撮ってみた(^^)
松崎からr15で内陸に入り、那賀川沿いののどかな道をしばらく進むと大沢温泉の分岐が現れる。今日の宿、大沢荘山の家に到着である。
露天風呂で宿泊の受付をして部屋のカギを貰う。個室にはエアコン、TV、冷蔵庫が完備で1泊4,700円。予想以上に清潔で新しく、自分のようなマイペースのソロライダーにはぴったりの宿である。
共用のキッチンも自由に使えるが、作るのが面倒なので食事に出ることにした。市街で買い出しをした後大浜で日の入りを眺める。あれよという間に水平線に沈んでしまった。
宿に戻り、のんびりと星空の野天風呂に浸かった。温泉の匂いが心地よい無色透明の柔らかいお湯である。ようやく体にたまった一日の寒さと疲れが落ちていく。
宿に戻ってビールを空けて床に就く。暑いような寒いようなで体温調節が難しく、寝つきが悪かった。
素晴らしい伊豆の景色(^_^)夕日も最高
天気が良いと富士山も最高ですね!