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kato@川越の日記兼覚え書きです。
主にDUCATI 900SS、アドレスV125Gやラパンでの旅や整備などを忘れないように記録しておきます。

11/08/06(Sat) [長年日記]

KINMAN AVn Woodstock Set

今のところ、'57 Vintage Stratocasterの音には一切不満はないというか、大いに気に入っているのだけれど、買い置きのリプレイスピックアップをずっと使わないで埃を被らせているのももったいないので、とりあえず一度交換してしばらく試してみることにした。

で、リプレイスするPUはKINMANというメーカー。まだあまり知名度のないブランドだけれど、使用ミュージシャンのリストに並んだ名前を見ると実力の程が覗い知れた。サンプル音源を聞いてみてもなかなか好みの音だ。

しかしPUとかエフェクターのメーカーで、いまだに商品説明が文だけで公式のサンプル音源や動画を作ってないところがあるけど、今のご時勢じゃ怠慢にも程があると思うな。機材オタクの友達でも近くにいればいいけど、アマチュアが何個も取っ換え引っ換え出来るほど安いってものでもないし、自分が想像してた音と違ってたらそれまでだもん。一種ギャンブルだよね。そりゃ取り付けるギターやアンプ、機材の音作りで出音なんか全然違っちゃうとはいえ、メーカーで統一されたサンプルがあればおおよその傾向くらいは掴めるじゃない。購入する時の選択肢がだいぶ絞れるのにさぁ。

 

話をもとに戻して・・KINMAN PUの構造はスタック(コイル積層によるハムキャンセル)になっていて、シングルPUにつきもののノイズがなく非常にクリーン。積層ハムバッキングはそれくさい音になりがちだけれど、しかしながらアンプから出てきた音はサンプルどおりシングルコイルそのものだった。スバラシイ。

KINMANのシリーズ中ではミッドの強めなWoodstock Setとはいえリプレイスのホット系PUとは全然違い、基本コンセプトはビンテージPUの再現なのでクリーンがコモったりもっさりすることもなく、上から下まですごくバランスがいい。よく調教された音で、適度なリミッター感があり音の粒を揃えやすいのでとても弾きやすい。1kHzあたりが少しカットされているのでその下のローミッドが強調されて、太いが弦の分離感が高くスッキリとした出音。雑味を抜いて美味しいところだけを抜き出した感じだ。評判のいいクリーンブースターもたいていこういう音作りになってるね。

 

歪ませるとグッとファットになる。ハードロック系のリフを弾いても十分対応出来る太さ。クリーンセッティングではあまり思わなかったが、歪ませるとたしかにWoodstock('69年モデル)っぽい雰囲気も出てくるな。それほど似てはいないけど。リードセッティングで深く歪ませてもスタックハムだから本当にノイズレスだ。弦から手を離して出るピー、キーンというハウリングが手を弦アースさせるだけでピタッと完全に止む。

今時はギターもアンプもこういうリミッター補正したような音が主流なんだよね。確かにすごく楽に弾けるし上手く聞こえるんだけど、優等生でスクリームしないから、ヴィンスト純正のストレスなく伸びやかに突き抜ける高音域に慣れてしまうと、あまりにコントロール内に留まる出音が逆に物足りなく思う時もあった。ヴィンスト純正のリアポジションの音は天に登るような高音だからさ!

Tags: 音楽

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