12/05/07(Mon) [長年日記]
▼ 気まぐれに新緑の秩父を走ろう
朝起きて、どこに行こうか思案しているうちに午後の11時になってしまった。お腹もグーグーとやかましいので急いで支度して、てっとり早くときがわに向かうことにした。
トコトコといつもの東松山〜鳩山コース。信号が少なく、空いている田舎道なので頻繁に使う。r30を横切ってr172を進む。
ちょうど狭い集落が途切れて畑が広がり始めるところに、やすらぎの家という古民家を使った手打ちうどんの店がある(本来は体験施設とのこと)。GL(グリーンライン)への行き帰りでよく前を通ることはあったのだけれどたいてい早朝か夕方なので、なかなか食べる機会がなかった。
土間で下足を脱ぎ、大広間に上がる。古民家だけに落ち着いた雰囲気で寛げる。来客もほとんどが年配の人たち。
メニューは天ぷら付きうどん(800円)と迷ったが、夏季の冷汁うどん(800円)が始まったとあったので、そちらに決定。もちろん大盛(+100円)。
ミョウガも大葉も俺は苦手なんだけど、ごまだれに入れると途端に美味しい薬味になるから不思議。麺は、日頃ドーンと盛られたぶっというどんばかり食べているので、ちょっと太めの蕎麦と見間違うくらいの細さだ。しかし柔らかながらもコシと風味のある麺で、スルスルとお腹に収まった。ごちそうさまでした。
都幾川を離れて標高を上げていく。連休も終わった翌日なのでそうそう交通もない。新緑の中を気持ち良く駆け上がっていった。
堂平山頂でしばらく休息した後、定峰峠を下って二本木峠へ。見晴らしのない峠だが見頃のツツジが道沿いに広がっていた。
釜伏峠〜寄居風布ICと狭い舗装林道級を進み、いったん寄居に出る。
しかしながらこのまま帰路に着くには全然消化不良なので西に折り返すようにr82で長瀞方面へ、そこからr13からr44に出て北上、児玉方面に向かう。と、ここではたと思いだして、藤で有名な長泉寺を訪ねてみた。骨波田だけに。
実は初めての来訪だ。夕方近い時間、そしてまだ見頃前とあって境内は空いていた。
大きな藤棚に一面広がった枝が、奥の1本の木から伸びているのだと知って驚き。これはすごいな。この時季山道を走っていると、普通に真っ直ぐ伸びた大木の姿で見かけることはよくあるのだけれど・・
しばらく境内を散策する。先ほどの樹齢550年の古木の他にもいくつか藤棚があって、そちらも結構な面積。
そこらじゅうでクマバチがブンブン羽音を立てて飛び回り、花の蜜を集めていた。いやあ、藤の香りは梅のような心地良い匂いで好きだな。逆に菜の花はあまり嗅ぎたくない匂い。今度は盛期に来てみたい。
咲き始めたツツジも境内をカラフルに彩っている。素朴で落ち着いた良い場所だ。
再び峠を越えて鬼石に出た頃にはだいぶ日も傾いていた。でも冬のようにすぐに日が落ちるということがないから安心してのんびり走れる。ガラ空きのR462を快走。万馬ではまだ800匹の鯉のぼりが泳いでいたよ。今度の日曜辺りに取り込み式があるだろうか。一度上げ下ろしの様子を見てみたいようにも思う。
渓谷が狭くなる丸岩辺りから、西日を受けて新緑がいっそう際立つ。なんか今年になって、ソメイヨシノのふさふさにも負けないくらい新緑の好感度がアップしたよ。
R299で折れて志賀坂峠方面へ。山の中を抜けていく昼なお暗い峠道なので残念ながら陽射しとはサヨナラだ。スムーズに峠を越え麓に下りると、背にした山の端に光が少し戻ってくる。名残惜しみつつ新緑の中を走る。