12/05/22(Tue) [長年日記]
▼ 預かり修理
常連のお客さんがベースのネックの具合が悪いというので、ダメもとでいいのなら、ということでフレット交換を請け負った。高級なベースではないので、5〜6万も出してプロに頼むのはさすがにためらってしまうとのこと。いいでしょう、kato工房の実験台になってもらおうw
クランケをよくよく見ると、レリック加工のせいなのか、弦の張力に負けてヘッドは起きてるわ、指板のナット側とエンド側で雑巾を絞るかのようにネジレてるわと、まあ酷い状態だった。ギリギリロッドが利くのが救いだ。とりあえず出来るだけ指板を平らになるよう削った。この作業が初めてで上手く行くのか見当もつかなかったので、ダメもとでという条件をつけたのだけれど。
さて、持ち込まれたフレットがFreedomのスレンレスのやつで、硬くて削るのが大変だったら嫌だなあ、と思ったところが逆に指で簡単にグンニャリと曲げられるほどの軟らかさ。なんじゃこりゃ・・。プラハンでさほど力を入れずに叩いても、クラウンが簡単に凹んでしまうのには参った。せっかく指板が平らになってもあまり意味が無い・・。指板Rのついた当て木かプレスを使わないとダメかも。指板への食いつきが悪い気がするのはローズ指板だからかな・・。
最大の難問。俺の作業はフレットエッジの仕上げがいつも汚くなってしまう。どうやったら綺麗なT字が出せるのだろうか。何かまだ道具が要るのか?それともやり方が悪いのか?
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