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kato@川越の日記兼覚え書きです。
主にDUCATI 900SS、アドレスV125Gやラパンでの旅や整備などを忘れないように記録しておきます。

03/05/28(Wed) [長年日記]

ありすツーリングその2 トンネルでコケる

空が白み始めたころ、目が覚めた。

他に人の起きている気配はない。

今日は午後から仕事があるので、昼までには帰らなければならない。

とりあえず朝風呂に浸かる。

ありすの風呂は小ぶりだけれど泉質も浴槽もお気にいりだ。

風呂から上がって外に出る。

高原の澄んだ空気が胸に吸い込まれる。

来るたびに思うのだが乗鞍は本当に空気が美味しい。

 

6時を回った。

みんなが起きてくる前に発つことにした。

旅仕度を済ませ、フロントに宿代を置いてバイクを始動する。

表通りまで出て軽く暖機した後、松本ICに向けて出発。

早朝の車通りのない道を快適に飛ばす。

国道に出て2個目のトンネルを抜ける時、出口で軽くブレーキを掛けたところフロントがヌルッと滑った。

何を考える間もなく、次の瞬間バイクごと地面に叩きつけられていた。

やってしまった・・

このトンネルは恒常的な漏水で路面が磨かれてツルツルになっている上に泥が堆積していた。

幸い体は上下革のおかげで大したダメージはない。

それより何より幸いだったのは、この間車がまったく通らなかったことだ。

この時もし対向車が来ていたら・・と考えると背筋がゾッとする。

 

バイクを起こし、トンネルの脇に寄せる。

こっちはかなりの被害だ。

サイレンサーはへの字のように折れ、チェンジペダルは半分以上削れ、サイドスタンドはスプリングを掛けるフックが飛んだ。

ウィンカー、カウルは割れ、ミラーは粉々。

そして最悪なのはクランクのアクセスカバーがふっ飛んでいた。

このまま走ればオイルが漏れ出してしまう。

とても家までは帰れそうにはなかった。

ともあれこのままここにいてもどうしようもない。

エンジンを掛け、亀のような走りでありすに引き返す。

ありすに戻り、バイクを立て掛けて一休みしていると、みんなが続々と起きてきた。

この惨状を見てみなショックな様子。

どうやって家に帰るかバイクをどうするか、親身になって相談してくれた(感謝しています)。

 

結局自分は電車で帰り、バイクは購入したチェーン店のロードサービスで輸送してもらうことにする。

輸送のトラックに同乗して松本駅まで送ってもらう。

長野から電車で帰るのはこれで2度目だ。

諏訪湖でクラッチのフルード漏れが始まって、バイクを地元のバイク屋さんに置いて帰ったことがある。

その時は時間はあったがお金が無かったので各駅停車で帰ったのだが、さすがに今回はそれでは間に合いそうもないので特急に乗る。

開き直って鉄道の旅を楽しむ。

ビールは飲めるし、眠っていても目的地に着くのだからこれはこれで快適な旅だ。

トラブルでの帰り道でさえなければ・・


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