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kato@川越の日記兼覚え書きです。
主にDUCATI 900SS、アドレスV125Gやラパンでの旅や整備などを忘れないように記録しておきます。

03/05/11(Sun) [長年日記]

悪夢の京都旅行4 疾風編

-第4日-

 

晴れ。

今日はバイクで嵐山周辺を散策する予定。

待ち時間を気にせず、流れる景色を見ながら快適ドライブ!

やはりバイクでの移動は気楽だ。

道が空いていたのもあって、あっという間に渡月橋に着いた。

 

バイクを路肩に停め、河原を歩く。

風が少々強いが、気持ちいい天気。

しかしさすが超有名観光地だけあって午前中から人が多い。

今自分が求めているのはもっと閑静な雰囲気の場所だ。

再びバイクを走らせる。

嵐山・清滝パークウェイへ向かう。

 

京都での峠走りがバイクで来た理由の一つだ。

入口の料金所で料金を支払う。

さすがに山に入るとどこも変わらない。

濃い緑の中、一本のアスファルト道路の上を右に左に走り抜ける。

あっという間に出口の料金所に着いた。

正直、内容的には有料にするほどの道ではないと思ったが、おそらく国道のバイパスとして利便性があるのだろう。

 

料金所の手前に広い駐車スペースがある。

そこに車を停めて寺への参道に下りられるそうだ。

それならば通行料が片道で済むので、そうさせてもらうことにする。

駐車場からの石段を延々と下っていくと、神護寺への参道に出た。

 

今度はひたすら石段を登る。

日頃の運動不足のツケが出て、ハァハァと息が切れる。

この分なら今日はそこそこカロリーを消費出来るだろう。

石段を登っていくとちょうど辛くなってくる頃に茶店があり、思わず一休みしたくなる。

まったくウマイ場所に作るものだ。

茶店には寄らずに石段を登り続けると、神護寺の山門に出た。

 

境内に入ると、広々とした敷地に点々と建物がある他、何もない。

秋には一面美しい紅葉で一杯になるというこの寺も、春先は訪れる人も少なく、ちょっと寂しげな感じだ。

神護寺を後にして駐車場に戻る。

しばし途中の高台から見下ろす市街に見とれる。

 

嵐山に引き返すと空模様が怪しくなってきた。

ときおりポツリポツリとと雨粒が落ちてくる。

昼ご飯がまだだった。

駅前のデパートの地下でおにぎりと弁当、コンビニで缶ビールを買って宿に戻る。

 

酒を飲みながら考える。

これ以上この街にいても、気分が悪くなりこそすれ、良くなることはないだろう。

一日早いがこれで旅行を切り上げて、明日家路に着こうと決めた。

宿の人にその旨を話し、明日の朝何時でも発てるように宿賃を払っておく。

しかし朝食の件だけでなく、オレが何泊する予定だったかまでも宿の人が忘れていたのには、あ然とした。

そんなんで明日以降の予約受けれるのか??

なんてアバウトな。

まあ、この宿とも今日いっぱいでおさらばだ。

そう考えると気が楽になった。

部屋に戻ってまた缶ビールの口を空けた。

 

-第4日/了-


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