03/05/11(Sun) [長年日記]
▼ 悪夢の京都旅行4 疾風編
-第4日-
晴れ。
今日はバイクで嵐山周辺を散策する予定。
待ち時間を気にせず、流れる景色を見ながら快適ドライブ!
やはりバイクでの移動は気楽だ。
道が空いていたのもあって、あっという間に渡月橋に着いた。
バイクを路肩に停め、河原を歩く。
風が少々強いが、気持ちいい天気。
しかしさすが超有名観光地だけあって午前中から人が多い。
今自分が求めているのはもっと閑静な雰囲気の場所だ。
再びバイクを走らせる。
嵐山・清滝パークウェイへ向かう。
京都での峠走りがバイクで来た理由の一つだ。
入口の料金所で料金を支払う。
さすがに山に入るとどこも変わらない。
濃い緑の中、一本のアスファルト道路の上を右に左に走り抜ける。
あっという間に出口の料金所に着いた。
正直、内容的には有料にするほどの道ではないと思ったが、おそらく国道のバイパスとして利便性があるのだろう。
料金所の手前に広い駐車スペースがある。
そこに車を停めて寺への参道に下りられるそうだ。
それならば通行料が片道で済むので、そうさせてもらうことにする。
駐車場からの石段を延々と下っていくと、神護寺への参道に出た。
今度はひたすら石段を登る。
日頃の運動不足のツケが出て、ハァハァと息が切れる。
この分なら今日はそこそこカロリーを消費出来るだろう。
石段を登っていくとちょうど辛くなってくる頃に茶店があり、思わず一休みしたくなる。
まったくウマイ場所に作るものだ。
茶店には寄らずに石段を登り続けると、神護寺の山門に出た。
境内に入ると、広々とした敷地に点々と建物がある他、何もない。
秋には一面美しい紅葉で一杯になるというこの寺も、春先は訪れる人も少なく、ちょっと寂しげな感じだ。
神護寺を後にして駐車場に戻る。
しばし途中の高台から見下ろす市街に見とれる。
嵐山に引き返すと空模様が怪しくなってきた。
ときおりポツリポツリとと雨粒が落ちてくる。
昼ご飯がまだだった。
駅前のデパートの地下でおにぎりと弁当、コンビニで缶ビールを買って宿に戻る。
酒を飲みながら考える。
これ以上この街にいても、気分が悪くなりこそすれ、良くなることはないだろう。
一日早いがこれで旅行を切り上げて、明日家路に着こうと決めた。
宿の人にその旨を話し、明日の朝何時でも発てるように宿賃を払っておく。
しかし朝食の件だけでなく、オレが何泊する予定だったかまでも宿の人が忘れていたのには、あ然とした。
そんなんで明日以降の予約受けれるのか??
なんてアバウトな。
まあ、この宿とも今日いっぱいでおさらばだ。
そう考えると気が楽になった。
部屋に戻ってまた缶ビールの口を空けた。
-第4日/了-