04/08/03(Tue) [長年日記]
▼ 戸隠 蕎麦食いツーリング(続き)
(前日の続き)
ありすに到着し、俺はようやくほっと一息つけた。
高原の涼気がなんとも気持ち良い。
そして静寂。
聞こえるのは鳥のさえずりばかり。
湿気と熱気と騒音だらけの地元とは隔世の違いである。
今夜は良く眠れそうだ。
さっそく新設された露天風呂に入ってみる。
湯船はもちろん、脱衣所、出入口の仕掛け、何から何まで手作りだ。
ガレージも自作だし、すごいよなぁ・・。
掛け湯をして風呂に浸かる。
目隠しの壁はあるが、それよりさらに高くそびえるカラ松林と、真っ青に晴れ渡った空が心地良い開放感。
澄んだ空気と温泉の匂いとヒノキの湯船の香りが混ざりあい、体内に染み入るよう。
夜はランプの明かりで星空を眺めながら浸かることが出来る。
後でまた入りに来よう。
露天には洗い場が無いので、内湯に行く。
ありすの内湯も好きである。
やっぱりヒノキの湯船は、心地イイ。
一日の走行でまみれた汗とホコリを洗い流す。
体の方は何度も湯に浸かったので、そんなに汚れてはいないと思うが、ヘルメットをかぶりっぱなしの頭をよく洗ってさっぱりする。
湯から上がったら缶ビール。
最近水と牛乳ばかり飲んでいて、アルコールはずいぶん久しぶりである。
夕食後、夜の帳が下りた頃、また露天風呂に行った。
薄っすらとランプが灯っている。
湯に浸かって、満天の星空を見上げる。
そこには、汚れた空気と光害の酷い街中では考えられないくらいの星の数。
じっと空ばかり見つめていると、まるで星が空中から糸で釣られているような錯覚すら覚える。
翌朝はまだ暗いうちに目が覚めてしまった。
ラウンジからコミックを持って来て読みふける。
窓を開けっぱなしで寝たので、室内はTシャツでは肌寒いほど。
湿気も少ないし、本当に冷房要らずだ。
体が冷えて来たので、露天風呂へ朝湯に行く。
なんというか、極楽だなぁ。
天気予報によると、午後から大気の状態が不安定になるというので、朝食を食べて早々に出発することにする。
先ごろ話題だった白骨温泉の公共野天風呂に久しぶりに寄るつもりだったが、なんと営業停止してしまったとのこと!
あらら・・(;´д`)
心機一転、再出発して欲しいものである。
諏訪湖SAでお土産を買い、そこからは中央道を一気走り。
勝沼ICで下りて、奥多摩経由で帰宅した。
午後2時には蒸し暑い市内の部屋で缶ビールを開けていたが、夕方になっても一向に雨の気配は無い。
これなら明野町のひまわりを見にも寄れたなぁ、と少々残念。
まぁそれはまた次の機会に。