04/10/25(Mon) [長年日記]
▼ 待望の志賀草津
先週、先々週と休みのたびに天気が悪く、叶わなかった志賀草津ツーリング、今週こそ決行である。
とはいえ、昨日のツーリングと仕事でさすがに疲れていて、出発は9時になってしまった。
秋の日は短い。先を急ごう。
■ 軽井沢
関越道をひた走り、下仁田ICで下りる。
ため息が出るほどの美しい紅葉の中、県道43号にて軽井沢へ抜ける。
軽井沢バイパス沿いで、戸隠蕎麦の看板を見つけて思わず入る。
そば処いち松。
さすがに平日、客は俺のほかにカップルひと組だけ。
丁寧ではあるがぶっきらぼうな店員に、店長のオススメ・手打十割蕎麦を頼む。
この店、失敗したかな・・? (^-^;
やって来た蕎麦は、戸隠を謳うわりに盛り方が普通なのだが・・ん?
う、美味いっ!!
口内に溢れ返る蕎麦の香り、深みのあるつゆ。
十割とは思えない滑らかな食感。
いやー、久々に美味しい蕎麦を食べられ、至福の時。
しかし食後にコーヒーのサービスはありがたいが、箸とつゆのトックリまで下げないでおくれ。
俺は漬け物を肴にまだまだ蕎麦湯が飲みたかったんだよー。
#HPによると、十割蕎麦は一日限定30食とのことだ。
R146を北上、白糸ハイランドウェイに折れ、白糸の滝に寄り道した。
観光スポットということで、大勢の観光客がやって来ている。
白糸の滝は、落差は無いものの、ミニチュアのナイアガラよろしく幅いっぱいに水が流れ落ちており、紅葉ともあいまって、滝の周りの空間には癒しの雰囲気が漂っていた。
光に反射する、滝溜まりの水の透明度も素晴らしい。
気まぐれで立ち寄ったのでそれほど期待はしていなかったが、予想外に良いスポットだった。
■■ 志賀草津
R146に戻り、嬬恋、そして万座ハイウェイへ。
料金所を過ぎるとなんとも素晴らしいパノラマが広がる。
ヘルメットの中で感嘆の叫びが止まない。
こんな道ではペースもスローダウンしてしまう。
走る時は思いきり走り、見る時はじっくり見る。
ソロでばかり走っているうちに自然となってしまった、俺のツーリングの仕方だ。
万座温泉では硫黄の匂いが漂う。
当然入っていくつもりだが 笑、その前にとりあえず志賀草津道路に上り、山田峠から横手山まで行ってみた。
朝方は曇りがちで寒い一日になるかと思ったが、気持ち良く晴れた。
陽射しが暖かい。
とはいえここは高原、ウィンタージャケットを着込んでいても体に、下界とは違う、冷気が染み込んでくる。
■■■ 万座温泉
万座温泉に戻り、湯の花旅館の湯に浸かる。
まさしく山のひなびた温泉小屋の佇まい。
内湯には湯桶一杯に詰められたサルノコシカケの成分が注がれている。
半透明の湯はぬるめ。
岩風呂の露天は見事に白濁した熱い湯で、どちらも大変気持ち良い湯だった。
志賀草津道路を草津方面に向かった。
前回来た時は霧で視界がさっぱりだったところも、今日は遮るものは無い。
素晴らしい眺め。
当然のんびり走行である。
市街に下りるにしたがって道も混んできたが、市街の紅葉がまた美しいのであまり苦にならない。
R292バイパスからR145で吾妻に出たころには日も暮れようとしていた。
■■■■ 川原湯温泉
通り過ぎた看板にそそられて引き返し、川原湯のドライブインで夕食。
贅沢にも麦とろ蕎麦セット、1,200円。
これがまた美味かった。
夕刻、渓谷沿いの国道のドライブインで一人、食事していると、なんか旅をしてるなぁという実感がふつふつと湧いてくる。
まだ5時過ぎだが、辺りはもう暗闇。
ほとんど街灯も無いので、前走車のテールランプを頼りにクネクネ道を走る。
川原湯温泉の王湯に寄った。
硫黄の香りがして、柔らかい良いお湯だ。
なんか、ここ(川原湯)のお湯は俺の好みである。
国道をひたすら車の後ろに着いて走っていると、眠気が襲って来た。
どこかの無人駅でバイクを停め、しばらく体を休める。
時間にしてほんの数10分、ウトウトしただけだったが、睡魔は去って行ったようだ。
再び走り出す。
ようやく渋川伊香保ICに到着、関越道に乗った。
行きと同じく速めのペースで一気に走る。
最後に高坂SAに寄って、しばし旅の終りを惜しんだ。