08/05/18(Sun) [長年日記]
▼ 葬儀
お店の古くからの常連で俺も何度か音を合わせたことがある友人が先週亡くなった。交通事故での急逝だった。今日その告別式があり参列してきた。
大柄な体格だったのに比して棺はやけに小さかった。まるで実感が湧かなかったが、最後のお別れで故人と対面してまぎれもない事実を突きつけられた。いつものようにほろ酔い顔でニコッと笑ってこないのがとても不思議に思えた。
去年ライブで顔を合わせた時、打ち上げの席で来年は一緒にやろうよなどと話をしていた。しかしもう二度と目の前で彼のプレイを見ることは出来ない。
「いつか」や「今度」はいつも間違いなくやってくるものではないのだということを今さらながら思い知らされる。
―合掌―
▼ アコギ選び
葬儀の後その足でお茶の水に行き、アコギ専門店を訪ねた。ここでも書いていたとおり前から良いアコギが欲しいと思っていたが、買うなら今がその時だと思ったのだ。メモリアルというわけでもないが、なにか特別なことをするのはこういう時にこそしたいという気持ちである。
訪ねた店のフロアいっぱいにオールドや名工の手工品が並べられている。マーチンを何本か試奏させてもらった。
主に家でポロポロと弾くつもりだったのでビンテージのOOO-18を弾いてみる。1本は枯れた味わいでおとなしい音、もう1本は軽やかな中高音を奏でた。指弾きはたしかにすごく心地良いのだが、ピックを使うと今ひとつ気持ち良くない。マホガニーという木の傾向なのだろうか。
近年のD-18GEを弾かせてもらうが、前に別の楽器店で弾いた時のゴージャスでワイドな鳴りの印象はあまりなく、低音ばかりが目立って今ひとつだった。個体によるのか鳴らした場所によるものかははっきりしない。
店主さんがこれはどうかとオールドのD-18を持ってきたので弾いてみると、フィンガーのまろやかな中音とピック弾きでの程よい低音を合わせ持っており、これならオールマイティにいけるかなと思ったが、念のため即決はせずホールド(確保)にしてもらい、後日改めて確認しにくることにした。