12/03/02(Fri) [長年日記]
▼ OM-18GE ナット交換
OM-18GEのナットを交換した。音色云々よりも、弦溝が自分にはイマイチ演奏しづらい位置だったので、それを直したいと常々思っていたのである。
まずはオリジナルのエボニーナットを外す。かなり強固に接着されており、ナットの底部が欠けて溝に残ってしまった。細工ノミで綺麗に取り除く。
ビンテージタイプはナット溝の底部が指板と直角ではなく、ヘッド角度に合わせて斜めになっているので加工が少しめんどくさい。でもしっかり平面を出して合わせないと鳴りに影響するので、念入りに作業する。
加工した無漂白牛骨を乗っけてみる。きっちりはまるように上手く加工できた。800番のペーパーがけ後、ピカールで磨いた。ツルツルだけど落ち着いた感じ。
チョンチョンと瞬間接着剤をつけて接着後、いよいよ溝切り。弦間隔は変えないが、開放が手の平でミュートされないよう1弦はやや内側に。6弦は親指で押さえやすいよう、弦落ちしない程度で外側ギリギリにオフセットした。わずかコンマ数mmの違いだけど、これで演奏がものすごく楽になるのだ!
素材が変わるとやっぱり音も変わるもので、ミドルがグッとタイトになり明るめの響きに、そしてサステインが大幅に増した。いくらエボニーが硬い木材とはいえさすがに牛骨ほどではないからだろう。柔らかく落ち着いた印象から、普通に鳴りのいいアコギという感じになった。
(3/9追記)今週は毎日ずっとこればかり弾いていたけど、普通にというかものすごく鳴っている!前はここまでは鳴ってなかったはず・・
切れあるブライトさとまろやかさ、キラキラと豊かな倍音、ズンズンと腹に響く低音。音量とサステインが明らかに増えている。他はいじってないし、やっぱりナットのせいなんだろうなぁ。うーん、それだけでこんなに変わるもんなのかねぇ・・?
Total: Today: Yesterday: