12/12/24(Mon) [長年日記]
▼ イブの夜、小トリップ
今年のクリスマスもやっぱりヒマなわけで。昼間は900SSのパーツを物置に移して、この冷え込みの中バイクで出かける気にもならずダラダラしていたが、夜に突然思い立って、電車でローカルな旅情を味わいに行くことにしたのだった。
家の周りではさして普段と変わらない様子だったが、ターミナル駅のコンコースはさすがにクリスマス色が濃い。
JR川越線のホームに下りると始発電車が発車待ちしていた。しかしドアが閉まっているのでヤバイ、もう出るのか?と思ったら乗客がボタンを押してドアを開閉する車両だった。うわ、懐かしい!たぶん高校の時以来だよ。
馴染みあるr15と並行してトコトコと列車は走る。夜の闇なので車窓からの景色はよく見えないけど、それもまた良かったのだろうな。道を走って来た時にはそれほど強くは感じないのだけれど、JRのローカル線の駅にはホームといい改札といい、片田舎に来てるなーっていう、まんまローカルな風情がある。勝手な言い分だけどこの感じはずっと残っていて欲しいように思う。
高麗川駅に着いて、八高線に乗り換える。さらにローカルなことに、そこには向かい合わせの座席に片開きのドアのディーゼル車両が待っていた!ああ、これも高校時代友達の家に遊びに来た時以来だ。さらに今は整理券制のワンマン運転だ。たかが家から数駅来ただけでこのローカル度!旅情満喫してるよ、俺。
それにしても車内には電光案内板なんぞはもちろんのこと、路線図の掲示すらないので、俺のような一見客は運転手のアナウンスを聞き逃したら乗り越しは必至だ。なんというスリル!(笑) 昔は皆自分で調べたり考えて電車を使ってたんだよねぇ。現代は異常に恵まれてるよなぁ。
幸い一駅だったので間違いなく毛呂駅で下車出来た。自動改札機?が小型のSuica専用になってたのがすごく印象的。券売機はあったけど、たぶんもう少数派になる切符の人は駅員さんが対応するのだろうか。
駅からすぐのところにある大海軒が今日の目的地だ。ワンタンメン(900円)を食べる。前にいた客は入れ替わりになったので俺一人だ。うん美味い!ハフハフ言いながら熱いスープを飲み干した。
食べて早々に店を出て、東武線から帰路に着くために10分ほど田舎道を歩く。道中の集会所のような小さな教会では、地元のおじさんおばさんたちが集まって賛美歌を歌っていた。メリークリスマス!
東武線はJRと違い、規模が大きいか小さいかくらいで鄙びた雰囲気は皆無だった。行きがJRで帰りに東武線にしたのは結果的に実に上手かったのだろう。聖夜の小さな旅を満喫して帰宅した。