03/09/23(Tue) [長年日記]
▼ 霧積温泉
昨日までの台風による雨も上がったということで、妙義〜榛名山方面に出かけようと思う。
台風は去ったものの、曇りがちで気温は上がらないそうだ。
こんな日は温泉に限る。
午前6時、家を出る。
行きは下道で、帰りは高速を使って早めに帰宅する予定。
R16から県道15号、R299と辿り、秩父へ抜ける。
早朝にもかかわらず、意外に車通りが多い。
そして寒い。
峠越えの前にコンビニに寄り、コーヒーとカップヌードルで暖をとる。
R299は志賀坂峠で通行止のため、県道71号とR462で迂回することになる。
さすがに峠越えをする車はほとんどいないため、走るのは快適だが、山の冷気と人気の無さにどことなくうら寒い気分になる。
日航機墜落の慰霊碑を過ぎ、県道45号に折れ下仁田に向かうが、峠を抜けた先の路面状態がかなり悪く、運転に神経を使わされる。
下仁田周辺の沿道は色鮮やかなサルビアが咲いていた。
先週の佐久のコスモスといい、タフな峠越えの後に美しい花に出迎えられるのは、なかなかホッとするものだ。
R254から妙義山へ向かう。
ちょっとしたワインディングを上り切ると、峠の駐車場から大パノラマが広がる。
この辺は素通りばかりしていたが、こんなに素晴らしいところだとは思わなかった。
朝練に来ていたらしい地元のライダーたちも休憩していた。
峠を下り、R18へ。
予定ではこの後、榛名山(伊香保温泉)から川原湯温泉を周るつもりだったが、かなり疲れてしまったので、この近くにある温泉に浸かって引き上げることにした。
そこは霧積温泉といい、小説「人間の証明」の舞台になった場所だ。
少年時代に見た角川映画が強く印象に残っている。
温泉への道はR18から県道56号1本である。
地図上ではほんのすぐの距離なのだが・・行ってみて後悔した。
舗装路なのかダートなのか区別のつかないとんでもない悪路だった。(;´д`)
コケたらお話にならないので1〜2速で慎重に進む。
全神経を集中して15分ほど走っただろうか、深い緑の中からようやく宿が現れた。(つд`)
見るからになんとも秘湯な雰囲気である。
中もまた昔ながらの懐かしい造り。
六角風呂というモダンレトロな風呂が一応売りらしいのだが、今日はそちらは女性用ということで、男湯はごく普通の風呂だった。
普通、といっても山間のいで湯らしい、いかにも年季を感じさせるものだ。
俺好みのぬるめのお湯で、時間をかけてゆっくり暖まった。
どことなく懐かしい匂いだった。
松井田に戻り、途中で見つけた田舎やという蕎麦屋で昼食。
蕎麦もわりと美味しかったが、旧家を改造した店の造りがとてもいい雰囲気。
値段もリーズナブルでいい感じ。
この蕎麦屋や霧積温泉に来てみて深く感じたが、古いものを簡単に捨てずに、残していくことは大切だと思う。
現代のものでどんなに上手く真似たとしても、決して同じものは造れない。
それは上手く言えないが、そこに流れている空気やスピリチュアルなもの自体が違うからだ。
(この部分は酔っ払って書いたので意味不明な文章になっています。スミマセン)
上信越道〜関越道で帰路に着く。
行きと違い、体中がぽかぽか暖かかった。