07/07/05(Thu) [長年日記]
▼ 本州脱出!北海道2000キロ 第5日
にしさんからのメールによると、南岸から雨雲が迫っているとのことであった。
4時半、夜が明けるとともにいち早く出発した。雨を避けるため内陸部に向かう。
海岸線の国道R38を西へ進む。主要幹線道路のため車が多い。暗い曇り空の下を流れに沿って走る。
R392に折れ北上、内地でも見慣れた山間の峠道だ。ガンガンペースを上げて距離を稼ぐ。
釧勝峠を越えて本別に出る。途中また霧の来襲に見舞われたが今日は全然かわいい方だね。
足寄からはR273、糠平から層雲峡と上陸初日と逆ルートを辿る。
糠平湖辺りの国道はやっぱり気持ちイイよ!三国峠のループ橋と展望台からの広々とした眺めは最高。また北海道に来ることがあったら絶対走りたいな。
海岸線から離れて北に向かうにつれて青空が覗きだした。やっぱ晴天は気持ちイイやね^^
走ってるのは同じような時間帯なんだけど初日とはまた印象が違うのはなんでかな?初日は自分が本当に北海道にいるのか半信半疑で走ってたからかねぇw
だって衛星画像で自分の現在地を見たわけでもないから確証は無いわけじゃん?誰かの大掛かりなドッキリかもしれないし(んなわきゃぁないが)。
何度も目の前の景色と地図とを照会して、ようやく自分の頭の中で納得がいったわけだよ。自分はたしかに北海道にいるんだ、とね^^
ともかく雨雲の到来からはうまいこと退避出来たようなので、流星・銀河の滝に寄り道して息を抜く。
なんだけど、夏場で流量が少ないのか下から見上げているせいかはわからないが、どちらもあまり印象に残らなかったな。ネットで見た冬季の氷瀑は見事なみたいだけど。
駐車場から20mほど登った先に双瀑台があり、名前からすると2つの滝を同時に眺められるみたいなので登ってみることにした。しかしこれがまた狭い山道のえらい急坂で、かなりの健脚向けの道である。俺はたちまち息が切れてしまったので途中で断念して下りてきた。後で調べたら20分くらい延々登るらしい。やめといて良かった(;´д`)
上川からは街中の国道を避けて旭川空港沿いの道道を抜けて、美瑛、富良野のおなじみ観光ルートに入る。
渋滞待ちしているところへいきなり車を横付けしてきた地元のオジサン(^o^;; に途中まで迂回ルートを案内してもらった。麓郷まで案内してくれるとも言っていたが、丁重にお礼を言って別れる。正直朝から走りづめで疲れがピークだったのだ。
日の出公園のベンチでしばらく体を休めて、夕張に向かった。残念ながらもう観光する体力の余裕はなかった。
夕張への道道を気持ち良くかっ飛ばし、国道に出る寸前のコーナーを明けた時、前方の視界に人の気配を感じて急ブレーキを掛ける!
やっぱりそうだった。K官がネズミを張っていた・・!
しかしどうやら、こちらを睨んで「スピード落とせ」の身振りをするだけで止める様子はない。「すいません」と会釈して通過した。
・・急ブレーキを掛けてなかったら一発免停のはずだ。しかしこんな山の中で。危ない危ない・・
そんなわけでR452に出てからはすっかり流すペースになる。
北海道にしては狭めの渓谷沿いの山道で、本州の峠ツーリングとあまり変わらない感じ。
この辺りまで南下してくると空にも雲が目立つようになってきたが、まぁここまで来ればあとは降りさえしなければ御の字でしょう。
夕張駅に向かう道沿いにはメロンの店が並ぶ。
農家からの直売ものだと600円くらいからと安い。JAの保証マークが付いている流通品は倍から数倍以上する。
スケジュールにだいぶ余裕が出来たので、夕張の日帰り温泉ユーパロの湯でゆっくり休養することにした。スーパー銭湯方式の大きな施設だ。道東の魅力的な温泉には及ぶべくもないが、畳に横になって仮眠出来るのは助かる。
国道のドライブインでカレーライスの遅い昼食。
2階がレストランで、1階ではお土産や特産品を売っている。
ここにもメロンがあったので話のタネにと思って試食してみたら、これがすごく甘くて美味しい。実は自分はメロンがそんなに好きではないのだが^^:
発送もしてくれるみたいなのでそれじゃあと地元へのお土産に6ヶばかり買いこむ。夕張メロンは熟しやすくてあまり日持ちしないから、着いたらすぐ食べてねと教えてもらった。
国道は車が多く、時おりポツリと雨粒が落ちてくることもあり、道東道で苫小牧に直行することにした。
道央道に入った辺りからとうとうシトシトと雨になり、カッパを着用する。
苫小牧には東港と西港があるのでちょっとややこしい。コンビニで夜食とつまみを買って、西港のフェリーターミナルに向かった。幸い雨足は弱まって、時おりポツポツくる程度になっている。
ちょうど良い時間にターミナルに到着した。乗船手続きを済ませて積み込みを待つ。仙台行きの荷札を着けるよう渡された。
フェリーは行きの新日本海よりも大型である。最奥の方に誘導されてバイクを固定される。太平洋フェリーではバイクの荷を降ろさせられることはないが、やはり全部持って客室に上った。
帰りのキップはカプセルホテル風のA寝台である。乗船券の番号と照らし合わせると角の上段だった。
やっぱり個室と違って狭いね^^; 閉塞感、圧迫感も強いから、これならもしかしたらB寝台の方が快適かもな。
早速荷を置き、軽装に着替えて歩き回ろうとしたが、思えばスリッパが無い。インフォメーションに訊くと売店でサンダルを売っていますとのこと。レンタルは無いのね^^ 次からは持参するようにしよう。
ショーケースもある売店はデパートの店みたいに立派だった。ビーサンと缶ビールを買う。
ソファの一角を陣取って出港前からプシュと一杯。
寝る時以外はほとんどこんな感じで船内で過ごすのなら、寝台で十分なんだよね。繁忙期だと船内も混雑して居場所の確保もタイヘンなのかもしれないけど。
デッキで出港を見送りたいと思ったが、このフェリーにはサイドデッキが無く出入口を探すのに迷った。デッキの前部は立入禁止で後部のみ自由に出入り出来るようである。
夜、ホールでは無料のナイトショーが催され、バイオリンとピアノの合奏が行われていた。揺れる船の上で演奏するのはやっぱりそれなりに慣れが要るのだろうな。
寝台に戻り、テレビを見たり本を読んだりしているうちに眠りに落ちた。
カプセル内はかなり暖かいので、備え付けのキルトケットを掛ける必要もなかった。
(走行83,270km)
三菱大夕張の保存鉄道 http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Ocean/5963/ も見たんですね 大夕張と言っても今は夢の跡 廃墟も朽ちて草むらばかり 寂しい所です 最後に夕張の経済にも貢献したし 中身の濃い旅でしたね
放置されてたんですね・・<br>にしても、あんな寂しいところにすごくたくさんの人の手が入ってたんだなぁ。もっとよく見てくれば良かった。