07/07/04(Wed) [長年日記]
▼ 本州脱出!北海道2000キロ 第4日
朝。今日も6時前には目を覚ましていた。
歩いて5分の和琴温泉露天風呂に朝風呂とシャレ込むと、すでに一人先客がいた。
挨拶をして湯に入る。場所によって多少温度差があるのでぬるめのところを探して浸かった。多少の差と言えど1℃、2℃が体感には結構違うのは言うまでもない^^
そういえば昨日は湯が透明だったのに、今朝はどこやら白濁しているな。天然温泉の不思議だ。
先客は和琴半島から少し先の宿に泊まっている元バイク乗りだった。
最近またバイクに乗りたくなって、あちこち試乗に出かけているのだそうだ。俺の乗っているドカのことも熱心に訊かれた。そういや今のところ北海道ではなぜかドカの姿を一度も見てないな。国産のリッターか、やっぱりハーレーが多いね。
しばらく話を咲かせてチャリンコで宿に帰っていった。
俺も宿に戻り旅支度を整え、おばちゃんに見送られて出発。
これもまた一期一会てやつかね・・また来れるのかな。
今日は根室半島を周りたいのでまずは弟子屈方面に向かう。するとまたしても霧がぁ〜・・!!><;; こう毎日毎日だといいかげんやんなるYO!
走っていると霧雨のような感じでウェアが濡れてしまう。カッパを着るのももう面倒で、セイコーマートに落ち着いてしばらく様子をみることにした。
「霧、晴れねーかなぁぁ〜」と恨めしく空を見ていると、前に停まった自動車から降りてきたドライバーに声を掛けられた。「あ、やっぱり!」昨日神の子池で声を掛けてきたお兄ちゃんだった。そしてその隣にいたのは今朝露天風呂で一緒になった彼だ。「あれぇ!?w」二人は同じ宿に泊まっていたのだった。
ノートパソコンを広げて北海道各地のライブカメラをチェックしてくれる。根室のカメラには水滴が写っている。「うーん・・これから摩周湖まで行って周りの空の様子を見てくるけど、時間があるならちょっと待ってて」と言って去った。
10分ほどすると戻ってきて、「ダメだ〜この辺り全部霧だった」「この時期は南から霧が来るんだ・・でも根室まで出ちゃえば晴れてるかもしれない。確率は半々かなー」
宿に戻っていった彼らにお礼を言って、俺もバイクを出した。せっかく北海道まで来たんだし、まぁダメもとだ。
地形的に弟子屈〜虹別の辺りは朝霧が出やすいのだろう。別海の市街に近づくにつれ霧は消え、すっかり青空が広がった。\(^o^)/
R243を道なりに進みR44に折れた。道道35号から時計回りに半島を進むと、またしても辺りに霧が漂いだす。彼の言ったとおり今度は海霧だ、まいったなぁ・・('A`)
白い視界の中、晴れていたらさぞ気持ち良いであろう海岸線沿いの道を進む。霧だと距離もあまりかせげないんだよねー。
霧の納沙布岬に到着。カニ、昆布の売店が並んでいるが自分には猫に小判、無用の長物だ^^
辺りを見て歩く。四島のかけ橋のモニュメントの横には松明が焚かれている。
自分もここには何か特別な雰囲気を感じる。「北方領土は日本国有の領土です」ここまでの間にいくつその看板を見ただろうか。昨日も感じたことだが、やっぱりこんなすぐ目の前の島が日本じゃないなんて、なにかすごく不自然だという気にどうしてもなってしてしまう。ここはそういうところだ。
バイクに戻ると霧がスッと晴れた。もうちょっと来るのが遅ければちょうど良いタイミングだったのかな。
岬の北側の霧は晴れたみたいだが、南岸はまだ霧だった。海から離れると霧は晴れ、近づくとまた霧が立ち込める。わかりやすい。
道道142号を根室本線に沿って進み、眠気を覚えて落石辺りの岬の駐車場で休憩を入れた。
ベンチに横になって仮眠を取る。だいぶ旅の疲れが溜まってきたようだ。初っ端から突っ走ったからなぁ。枕が変わったせいで睡眠時間も少なめだし。
海沿いの道道142号は交通量も少なく適度なアップダウンとカーブが楽しい、快適なワインディング。
だが安心していると忘れた頃にまた海から霧が襲ってくるので注意だ!w
霧多布岬に到着。
岬の手前にある展望台を歩く。
海の方が若干煙っているが陸の方に霧は出ていない。
霧多布には納沙布岬と違って悲壮な雰囲気は微塵も無い。地理に暗い俺なんかは二つの岬が一緒くたにさえしてしまっていたが、地理も背景もまったく異なる場所なのだとわかる。
港の食堂で昼食。
安全パイと思ってカツ丼を頼んだら、俺の嫌いなシイタケが大量に入っていてゲンナリ・・>< カツ丼にシイタケは入れねーだろ、ふつう!!ヽ(`Д´)ノ
たまーにこういう奇抜なレシピを発明する店があって困る。昔チャーハンにシイタケ入れてた店もあったしなー('A`)
シイタケ入りカツ丼のせいかどうかは知らないが疲労の色が濃くなってきたので、このまま釧路に向かい宿を取ることにした。
R44は道や景色は良いものの交通量が結構あって追い越しもままならず、ただの移動という感じになった。体力が残っていれば海沿いを行った方が良いと思う。
釧路の街は久々に見る大都会で(たった数日間だけどな)、交通量もハンパじゃないので道のわからない俺は右往左往だ。
0円マップに載っている宿を探すが、例によって縮尺が大きすぎて場所がまったくわからない^^; ちょっと途方に暮れたけど、近くにあるレッドバロン併設のライダーハウス、BIKE STATION 釧路に電話すると空きがあったので宿を取った。
こんなやり方もあるのかーと驚いた。国道沿いの店舗の敷地の一角にコンテナを置いて、そこをライダーハウスとしているのだ。
部屋には2段ベッドが置いてあり、殺風景ながら一夜過ごすには十分過ぎるほどの広さ。敷地内にはシャワー、ランドリー、洗車場があり、自由に使える。もちろん談話室にはテレビや給湯設備もある。いたれりつくせりだ。
俺の他にも若いライダー二人と年配の夫婦の方が今夜の宿客となっていた。
今日走っている間ずっと、伸びたチェーンがガチャガチャと音を立ててうるさくなったのが気になっていた。ちょうどチェーンの張り調整をしたかったところなので、ショップの宿にしたのは好都合だったと思われる。
部屋に荷物を置く間に整備に出すと、片伸びが酷くチェーンの交換が必要との判断。チェーンは家に2セットもストックがあるので、注油と簡単な調整だけお願いしてお茶を濁すことにする。ツーリングから帰ったらすぐ交換しなければならないな。
シャワーを浴びて少し溜まった洗濯物を洗い、汚れたバイクをキレイに洗車した。
日が傾き夕食を買いに出る。どこかで外食しようかと思ったが、結局例によってコンビニでおにぎりとつまみを買い込んできて、部屋でビールを開ける。
エアコンの無いコンテナルームは夜の冷えが厳しい。食事の後は急いでベッドに潜り込んだ。
明日は北海道での最終日。
感動と興奮、疲労と郷愁。色々な思いが交錯しながら眠りに落ちた。
(走行82,820km)
結局 自分の前回より晴れ(霧がかからない)の場面が多いですね 超ラッキーだわ (^○^) 霧多布も海見えてる すごい! たくさんの出会いも有ったようだし 思い出、収穫多数で良かったですね
なんか今年のひと夏分圧縮して堪能してきてしまった感じがしますね<br>後は紅葉が楽しみだぁ〜w