07/05/21(Mon) [長年日記]
▼ ドライブでGo!
今日の休みはクルマで初の遠乗りに挑戦してみる。空いている深夜に練習はしていたが、道路が混み合う日中。そして長時間の運転はどんなものだろうか?
目的地は秩父から雁坂トンネル経由、ほったらかし温泉である。
通勤時間で混雑するR16。バイクならすり抜けでスイスイ先に行けるのだが、車ではおとなしく列を成すしかない。思ったより時間がかかるなという印象。もっとも、エアコンは利くしラジオは聞ける、なにより渋滞でも倒れないようにバランスを取る必要がないから、退屈さえガマンすればバイクより全然楽ちんだ。
バイパスからR299に入ると道も空いてくる。
窓を開けて外の涼気を感じながら走ると乾いた涼風が流れ込み実に爽快。
まだどこやらハンドルを握る手の置き場所がしっくり来ないのだ。教習所で教わる持ち位置は10時10分であるが、いろいろと試して自分が一番運転しやすい位置を探してみる。
夜走りでよく休憩ポイントになっているサンクスに寄って一息入れて出発。秩父市街までノンストップで走る。
例によって蕎麦で腹ごしらえしようと思っていたのだが、よくよく考えると(考えなくても)まだ9時過ぎなのに気がついてしまった。どこもまだまだ店を開ける時間じゃないよ。うーん、どうしようか?
とりあえず当初の予定通り雁坂トンネルに向けてR140を西に進み始めたが、巴川橋を渡ったところで突然気が変わり、R299方面に折れて志賀坂峠に向かう。塩ノ沢の藤屋でうどんを食べようと思い立つ。みるみる車が減っていき快適なドライブになる。勝手知ったる志賀坂の峠道も無難にクリア。
あれこれ試しているうちにハンドルの使い方がなんとなく飲みこめてきた。なにしろ自分の運転で酔わなくなったからw 要はハンドルを大きく切る時でも切り始めはゆっくりやれば良いのだな。
しかし冗談でなく今本当にこの、俺が!クルマを!運転しているんだからなあ・・不思議。
一生四輪とは縁が無いと思っていたけど、やっぱ人間生きてると何が起きるかわからんねぇ^^
上野村から塩ノ沢峠方面に折れ、藤屋に到着したがなんとここもまだ開いていない! 営業時間は11時からみたいだ>< まだ30分もあるのでここはさっぱりと諦めて下仁田に向かう。
内山峡までドライブを楽しみ、峡谷の途中にある峠の茶屋で適当定食を食べる。
やっと食事にありつけた。^^ 今日の適当定食は焼きサバにさしみこんにゃく、山菜の煮物、キュウリの漬物、なめこおろしにごはんと味噌汁。(゚д゚)ウマー
内山トンネルを抜けてすぐにあるドライブイン佐久で食後のコーヒー休憩がてら、これからの予定を検討する。
麦草峠や八ヶ岳まで足を延ばすと帰りがちょっとおっくうだし、すぐ引き返すにしても十石峠やぶどう峠の険しい山越えで戻る根性はなおさら無い。バイクならともかく。
地図とにらめっこすると佐久から軽井沢に抜ける県道がなかなか良さそうな感じ。ここはまだ走ったことがないし、交通量も少なそうである。
ということで県道138号から156号に出てみたのだけれど、この辺ちょっと道がわかりづらい。何度かルートを見失ってしまったが、初志貫徹でその度修正する。かくして無事軽井沢に出られてまずは一安心。
厳重な乗り越え防止の薔薇線からもわかるように軽井沢大橋は自殺の名所らしい。たしかに綺麗な橋のわりにどこやら寂しい場所にあり、目もくらむような落差だ。
心霊スポットとしても有名らしいが、霊感の無い俺にはまったく感じることが出来なかった。目の前の美しい風景もそんなことは我関せずとばかりにただそこに存在していた。
R18旧道にて碓氷峠に向かう。旧道はまだ走ったことが無かったのだ。そして有名なめがね橋を見学することにしよう^^
峠道は急カーブが右へ左へと続く古い規格の国道だが、片側1車線の道幅は確保されているので走りやすい。緑が濃く、ドライブやツーリングにはとても気持ち良い道だ。
峠を下りきる少し手前でめがね橋(碓井橋)が姿を現した。
いやー、これはなかなか。やっぱりこの形にレンガ造りというのが良いのかな。味わいのある建築物である。今はもういろんな事情でこういう手の込んだのは造れないんだろうね。
下から眺めて終わり、かと思ったらなんと! 橋の上に登れるって!?Σ(゚Д゚)そりゃスゴイ!
下から見ると相当な高さに見えたんだけど、それほど急でもない階段をちょっと登っていくと、労無く橋の上に出た。
橋の先のトンネルを進んでみる。すぐ行き止まりになるかと思いきや、意外にもいくつかのトンネルでどこまでも続いている気配。以前の鉄道跡で、現在は玉屋のおばさん曰く横川駅からここまで1時間半ほどの遊歩道になっているそうである。
ドライブイン玉屋でからみ餅を戴く。これが実になめらかな餅で絶品だった。「ビールのおつまみに」とあるので、お土産に買おうかと思ったが、車の中は暑いから大根おろしが持たないかもということで諦める。アンコは苦手なんだけどやっぱり力餅の方買ってくれば良かった!と今になって大後悔><
さて、そろそろ温泉タイムだよ。
ここからすぐ近くに峠の湯がある。未入湯だから入ってみるのも良いのだが・・ドライブインから看板が目に入ってしまったことだし、せっかくだからこの際、秘湯霧積温泉まで行ってみるか!
ただちょっと不安が無いでもないんだよね。2軒ある温泉のうち一方、きりづみ館へは一度行ったことがあるけど、途中から宿まで対向1車線のガレた舗装路が続いて、900SSではそれはそれは走りづらかった。
今日はクルマだから転倒のリスクこそ無いが、すれ違いもままならない狭い道である。若葉ドライバーには少々冒険になるかもしれない。
それでは行ってみようか。もう1軒の金湯館の攻略に挑戦だ。
途中の霧積ダムまでの道は片側1車線のわりあい走りやすい道である。そこから少し行くといよいよ荒れた狭い山道になる。
ガレたアスファルトからコンクリート舗装に変わってしばらくすると最後は砂利道になり、ついに金湯館がその全容を現わした。川向こうに小さな橋を渡っていく。川の上流から引かれた水路により水車が回り、鄙び具合は秘湯の雰囲気満点である。
ところで今日はクルマでの慣れないお出かけということでデジカメを持ってくるのをすっかり忘れてしまって、これまでの写真は携帯で撮ったわけだが、なんとこれもここで電池切れ><>< すげぇ雰囲気のある旅館だったから写真撮りたかったなあー・・ 帰りに即行で車載用の充電器買いに行ったよ。
飼い犬にワンワンとお迎えされた。フロントで入湯料500円を支払い奥の風呂場へ。タイル張りの内湯のみで少々味気ないが、温泉は混じりっ気無しの源泉掛け流しだ。源泉自体が40℃ほどのぬる湯で無色透明、微かな硫黄臭のあるなめらかな温泉である。
湯から上がると休憩用のテーブルにお茶が用意されていた。しかもお茶菓子つきだよ。立ち寄り湯なのに・・こんなサービス良くて500円は安過ぎ!ちなみに脱衣所脇の蛇口には川から岩清水が引かれている。あと笑っちゃうのがトイレで手を洗う水が温泉なんだよ?^^;
歳月を感じさせる館内。旧館、新館合わせて30室ほどだそうである。定宿にしている年配のお客も多いらしい。明治〜昭和当時の香りが色濃く残るこの宿で、しばし俗世から離れてのんびりと秘湯を楽しんでいるのだろう。俺もまた来たい。
霧積温泉を後にすると初めて対向車がやって来た。宿に向かう年配夫婦だった。通過帯に入ってやり過ごす。
国道に出て妙義道路を経由、下仁田に戻る。
その後は例によって高坂SAに寄って京たこを食べながら一日の旅を思い返す。が、正直いつもと違って、あまり旅をしてきたという実感が湧かない。
これは温泉に着いた時にもちょっと感じたが、いつものような心地良い旅の疲労感というものがまるで無いのだ。そりゃあ移動中ずっと楽ちんな個室の中にいるわけだから。余裕を生む快適空間、それがクルマの良いところ。
でも全身疲労感たっぷり、その代わり充実感もたっぷりのバイクツーリングとクルマでのドライブとはやはり似て全く非なるものである。遠くまで来たなぁ、という実感はバイクの方が数倍強いだろう。
それはともあれ、カルディナは初心者にも優しい扱いやすいクルマだね。おそらく4WDとABSにずいぶん助けられているのだろうと思う。またドライブする時はよろしくな!
#数日後のTVの旅番組で、めがね橋の遊歩道に霧積温泉というコースを辿っていた。遊歩道沿いにある変電所跡もレンガ造りの綺麗な建物だった。全部歩くのはタイヘンだけどね^^; ポタ出来ればいいんだけど。
すっかりドライバーかよっまったくw<br>ヲレはいまだに縁がないなぁ
ここにも一人4輪に縁のないモンがいますよ<br>でも、カノジョゲットには車は便利かもよぉー。
そうねえ、やっぱクルマはソロより複数のが楽しいかなぁ<br>真夏や冬は重宝しそう<br>でもま、当分はバイクだねw